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【圧迫面接対策】 面接官から高圧的な態度をとられたときの対処法

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「転職の面接で面接官から高圧的な態度を取られて困った。」という声をよく伺います。


面接の段階(1次面接、2次面接、最終面接)にかかわらず、質疑応答の場面で上から目線で質問されると、あたかも高圧的な態度を取られたように感じ、圧迫されたという感覚につなげてしまいます。

 

初対面の相手であることが一般的ですから、当然の感覚だと思います。


面接を受ける側は、良い印象を与え評価してもらいたいと願っているわけですから、なおさらです。

 

面接官によっては、答えに窮する質問を投げかけ、さらにそれを深堀りしたりする人もいます。面接を受ける側からすると、こういった質疑応答も答えに困っている自分に圧をかけているという感覚につながりがちです。その結果、圧迫面接を受けたと感じてしまいます。

 

面接における質疑応答は、自分の想定外のことが起こります。したがって、圧迫面接は起こりうる質疑応答と捉えておきましょう。面接を受ける時点で、圧迫面接があることを想定し心構えしておけば、しかるべき準備を整えることができます。

 

【目次】

 

圧迫面接を分類してみる

 

良識ある会社ならば、いわゆる面接を受ける側に圧をかけ悪い印象を与えてしまうことは避けたいと考えるはずです。会社の評判を落としかねないからです。

 

もっとも「圧迫」的な質疑応答をする場合があっても、それには目的がある場合があります。

 

一言で言えば、「応募者の本音を知りたい」ということです。

 

面接を受ける側は「圧迫」的な質疑応答を「いじわるされている」ように感じがちですが、そのように捉えないほうが得策です。

 

むしろ、「面接官は応募者の本音を捉えようとしている」、ということに着目しましょう。そうすれば、「圧迫」的な質疑応答に対する心理的な抵抗感が小さくなります。

 

私は、大きく2つに分類できると考えます。

 

(1)応募者のストレス耐性を知りたい
(2)応募者が会社のことをどれだけ知っているかを確かめたい

 

応募者のストレス耐性を知りたい

 

昨今はメンタルに起因する就業不能者の数が増えています。メンタル的な悩みを抱え、医療専門家に相談する人は、私が社会人になった1991年当時と比較すると格段に増えています。


人事の現場でも、メンタル疾患による病気休職者数は増加していて、会社は労務管理および安全衛生管理の両面で課題を抱えています。

 

したがって、あらたに同僚となる人材がどの程度のストレス耐性があるかを面接で確かめておきたいという実情があります。

 

適性検査等でストレス耐性について統計的な数値情報は把握できたとしても、「リアル」に会って、確かめたいと、少なくとも人事は考えます。

 

ところで、「上から目線」の質疑に対して、動揺することなく受け答えができなければ、「ストレス耐性」は低いと評価されてしまうでしょう。

 

45歳を過ぎて転職活動をしている人が、多少「上から目線」の質問をされてうろたえてしまうようでは評価されません。

 

こういう場合は、落ち着くことが一番の特効薬です。


相手の「あご」に視線を合わせ、自分の気持ちの中で深呼吸をして気持ちを整えましょう。


そして、ゆっくりとした口調で受け答えるのです。質問の意図がわからなければ、遠慮なく、聞き返しましょう。

 

質問の意図を踏まえずに受け答えすると、ピントがずれた答えになってしまうからです。日常業務においても、指示内容を正しく理解するために、復唱することがあります。それと同じだと思えばいいのです。

 

応募者が会社のことをどれだけ知っているかを確かめたい

 

質問に対する答えに窮する場面の多くは、自分が会社に貢献できるセールスポイントを会社の求める人材像に照らし合わせて上手く説明できないときに起こります。


「自分が貢献できることは○○です。」といった自分本位の志望理由を伝えてしまうと、面接する側は、「会社の理念、事業内容、将来計画」をほんとうに理解しているのだろうかと、疑います。

 

面接官は会社のことを熟知しているわけですから、応募者よりも量・質の両面において情報量に圧倒的な差があります。したがって、それをもとに会社の理念、事業内容、将来計画等に貢献しうる人材であるかを確かめようとしますので、応募者が答えに窮する質問を投げかけてくるのです。

 

こういう場面への対応策は、事前の準備の周到さに尽きます。

 

面接官と同等の情報量を得ることは簡単ではありません。しかし、会社の理念、事業内容、中長期計画といった将来計画、財務状態等の基礎情報の把握に加えて、応募している会社の同業他社情報や政治経済の動向も同時に把握しておくことはできるはずです。

 

このことは、年齢にかかわらず準備しておくべきことですが、面接の現場では驚くほど準備が不足している人を数多く見ます。

 

「まあ、なんとかなるでしょう。話術で。」
「経験と勘と度胸で乗り切れるでしょう。」

 

といった感覚では、45歳を過ぎた転職活動はうまくいきません。

 

応募している会社に関する情報を収集し、不明点を面接の場で確認する

 

応募している会社の方向性を把握し、自分が何に貢献できるか、自分の言葉で伝える

 

最低限、この2つについて周到な準備を欠かしてはいけません。

 

まとめ

 

圧迫面接に恐れを抱く必要はありません。

 

圧迫面接にも目的があると心得ておけば、面接の場で動揺する可能性は小さくなります。

 

人は自信がないときに、オドオドしてしまいます。準備を周到に進めて、備えましょう。

 

ちなみに、私は圧迫面接を受けたとき、期待されているんだ、と勝手に思い込みました。

 

少し飛躍しすぎているかもしれませんが、もし会社が落とすつもりで圧迫面接するならば、応募者にに悪い印象を与えるだけです。落とす応募者に会社がネガティブな印象を持たせるような愚策はしないはず、と思い込んだのです。

 

こういう思い込みも面接の場で冷静でいるためには効果的でした。