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【ミドルの転職】 転職で後悔や失敗しないための転職タイプの見分け方

 

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45歳を過ぎた転職では、付加価値を創出するチカラが求められます。

その付加価を創出するチカラは、つぎのような公式で表すことができます。

 

(【基礎力】+【専門力】+【再現力】)×【人間力】

 

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45歳を過ぎたミドルの転職が簡単でないと言われますが、それは転職者が年齢に相応しい付加価値創出力を持っているか否か、企業が見極めづらいためです。

 

それでは、45歳を過ぎても後悔や失敗しない転職を実現するにはどうすればいいでしょうか。

 

  私は、ミドル層が転職するにあたり、自分の転職タイプを知ることが大切だと考えます。

 

【目次】

 

【タイプⅠ】専門力と再現力が影響する転職タイプ

 たとえば、業界知識やその業種固有の仕事の進め方を長い時間をかけて積み上げていくことが必要な業種に転職する場合、異業種からの転職は相当の努力が必要になります。

 

先に示した人材要件のうち、「専門力」「再現力」を短期間で習得することが難しいためです。

 

このような業種の場合、少なからず日本型雇用の特徴が影響しています。

 

具体的には、つぎの2つの特徴があります。

 

①若年未経験者を新卒一括採用する=若年層のため人件費を抑えられる

②経験年数を積むことで、仕事の裁量が広がる=職位も上がる(出世する)

 

たとえば、つぎのようなケースでは45歳を過ぎた転職が難しくなります。

 

大学卒業後すぐに社会人になったとすると、45歳は社会人経験は23年になります。

一つの会社に勤務していたとして、順調に出世していれば課長級のポストにいるでしょう。

 

そうなると、一般的には報酬が一定程度高くなり、現場第一線から離れマネジメントに携わっていることから実務能力は低くなります。

 

それゆえ、企業は同業からの転職者であっても、相当量の実績を面接等を通して確認できないと、高い報酬を提示することに二の足を踏んでしまいます。

 

ミドルの転職市場が活性化しつつありますが、45歳を過ぎた転職で同業以外の業種に転職する場合、前職の報酬水準を下回ることが往々にしてあります。これは、同業以外からの転職者が業界知識や業界固有の仕事の進め方にかかわる経験が少ないため、専門力や再現力を見極められない即戦力性が低くなることが影響するからです。

  

【タイプⅡ】基礎力と再現力が影響する転職タイプ

 

社会人としての「基礎力」「再現力」が兼ね備わっていれば、どこの業種でも一定程度は通用するでしょう。たとえば、論理的思考力や組織マネジメント力、段取り力、効率化するシステム思考、ストレス耐性などは、業種を問わず求められるチカラだからです。

 

業界知識やその業種固有の仕事の進め方を長い時間をかけて積み上げていくのではなく、これらを短期間で集中的に習得することができる場合は、社会人としての基礎力をもって転職できるでしょう。

 

つまり同業種ではなく、他業種への転職が可能となりますが、一般的に処遇面は実力主義的であることが一般的です。

 

年齢にかかわらず転職することができますが、45歳を過ぎて、一から学び直しする覚悟が求められます。ミドルの強みである経験が活かせない点がもったいないと思います。

 

まとめ

あたりまえのことですが、【タイプⅠ】または【タイプⅡ】のいずれが自分に適しているかを選択する基準は、それぞれの人の価値観によります。

 

もっとも、45歳を過ぎても後悔や失敗をしない転職を実現するならば、自分のキャリアで積み上げてきた知識や経験を活かせる転職を目指すことが大切だと、私は考えます。

 

そのためにも、「基礎力」「専門力」「再現力」の3つの要件を丁寧に自己分析することが必要です。

 

これができていれば、【タイプⅠ】であれば【タイプⅡ】であれ、自分の目指す転職のあり方が揺るぎません。

 

「後悔や失敗」につながる転職は、どこかで、「えいや!」で決めてしまっていることが多いと感じています。

 

大切な選択ですから、時間をかけて、自分の特性を確かめてみましょう。