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転職の面接準備、大丈夫ですか? 効果的な準備のために必要な自分を伝えるチカラについて

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社会人経験を重ねてきた40代を過ぎた転職でも、面接の準備について悩まれることもあるかと思います。社会人経験があると、上司との面接や社外の人とのコミュニケーションができていることから、他者との応答にはそれなりの自信があるものの、面接の準備をせずに本番に臨み、思うような応答ができなかったという声を聞いたりします。

 

面接はコミュニケーション力が試される場であることを考えると、面接の準備では、コミュニケーションにかかわる次の3つの視点を勘案することが大切です。

 

  1. 自分を伝えるチカラ
  2. 相手の問いを的確に捉えるチカラ
  3. 相手を知るための問いかけのチカラ

 

転職の面接準備について、3回に分けてお伝えします。

 

今回は、自分を伝えるチカラについてです。

 

【目次】

 

出だしが肝心

 面接では、自分が何者であるかを的確に伝えることが重要です。応募先企業に、自分がどういう想いで応募し、どういう貢献ができるか、を端的に伝えなければいけません。

 

”端的に”という点が極めて重要です。

 

面接は、自己紹介から始まります。その自己紹介に使える時間は、1分程度。最初の出だしは大切ですが、まとまりのない自己紹介を1分を超えてしてしまうことが往々にしてあります。

 

話している当人は、一生懸命になっているため気がつきませんが、2~3分も自己紹介をしていると、面接する側には「長い」という印象を与えます。カップラーメンにお湯を注ぎ、出来上がるまでの3分が長く感じられた経験をお持ちの方もいると思いますが、時間的な感覚はそれに近いものがあります。

 

第一印象は大きな影響を与えます。出だしは肝心なのです。

 

見た目や音声も大事

 面接で伝える自分の情報は、言葉だけではありません。むしろ、言葉よりも、見た目(服装、靴、表情、姿勢等)や話し方(話すスピード、大きさ等)が与える影響は大きいです。

 

メラビアンの法則によると、コミュニケーションでは、言葉という言語情報の与える影響は7%程度であり、視覚情報(見た目)は55%、聴覚情報(音声)は38%と実に93%もの影響があることがわかります。

 

伝える内容に気を取られていると、見た目や話し方についての準備を忘れがちになります。

 

靴が磨かれていない、姿勢が悪いという視覚情報は、ガサツな印象を与えます。

話し方が速かったり、声が小さいという聴覚情報は、相手思いでない印象を与えます。

 

わかっているようですが、これらのことは習慣によるところが大きいので、矯正に時間を要します。ゆえに、自分で意識した準備が極めて重要になります。

 

まとめ どんな準備が必要なのか

 

ここまでお読みいただいて、あまりに当たり前すぎると感じられるかもしれませんね。

転職の面接に向けた準備では、自分をアピールしたいという思いがどうしても強くなります。それゆえ、自分のことにかかわる「言語情報」は、入念に準備する人が多いです。

 

しかし、先にお伝えしたメラビアンの法則のとおり、「言語情報」が相手に与える影響は、7%程度。「言語情報」以外の「視覚情報」と「聴覚情報」が与える影響は93%であることを勘案する必要が明白です。

 

まずは、端的に伝えるための準備として、面接で伝えたい内容について1文を30~40文字程度で構成してみることをお勧めします。この長さの1文を組み合わせるとメリハリが自然に出てきます。メリハリが出ると、端的に伝えようとしていることを面接する側は感じるようになります。

 

つぎに、見た目です。男性で忘れがちなのが、靴、ネクタイ、カバンへの配慮です。

 

磨かれていない靴、結び目が緩んでいたり汚れているネクタイ、持ち手がボロボロになっているカバン。

 

面接前にチェックすることが大切です。あえて言うならば、雨の日にビニール傘は可能な限り避けたいものです。

 

面接は初対面であることが一般的ですから、自分の見た目に配慮できていない人に対しては「それなりの印象」を面接する側に与えるからです。

 

最後に、話し方です。ポイントは一つ。ひたすら「ゆっくり」話すことです。面接の場面ではどうしても緊張してしまいます。人は緊張すると、自然に早口になってしまいます。ですから、意識的にゆっくりと話すことが重要になります。

 

準備として、NHKの報道番組のアナウンサーやキャスターの話すスピードを参考にすることをお勧めします。話すスピードを意識すると、ゆっくり話すことがわかりやすさに良い印象を与えることを実感することができるからです。

 

今回は、自分を伝えるチカラについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

 

転職の面接では、仕事における発表と同様にじっくりと時間をかけて、細部に気を配った準備が必須です。

 

身近なところでの準備を万全にしておくことが重要になります。