EテレのサイエンスZEROを見ました。「データがアスリートを変える」という内容に興味を持ったからです。
とくに、プロ野球選手がバーチャルリアリティを活用していることに興味を持ちました。楽天イーグルスでは、対戦相手の投手を電子的に解析し、バーチャルリアリティ化することで、打者が試合の臨場感をもって、スピード感、球スジを体感できる点で、練習方法の改革を試みていました。
実際に活用している1軍選手は、打席に立った時に効果を実感しているとのこと。バーチャルリアリティを活用して多くのデータを集め、それらを解析することから、勘に頼らない科学的な練習がアスリートの試合に対する対策を変えてきています。
このテレビ番組を見ていて、正しい情報に基づく事前の準備の大切さを痛感しました。
このことは、キャリアの転換期である転職では、最も大切なことだからです。
【目次】
転職しようとしている会社を知る
転職を検討するとき、転職しようとしている会社について情報を正確に仕入れることが必要です。企業理念や財務諸表、主要取引先等の会社にかかわる情報はもちろん、可能な限り今後の事業構想にかかわる情報を手に入れたいものです。
これらの情報は、転職エージェントを通して入手することもできますが、面接を通して自分の目線で確認することができます。転職しようとしている会社で働いている自分をイメージしてみて、そこで疑問に感じたことも含めて確認するのです。
こういうと、「そんなことできるのか?」と思われる方がいることでしょう。
答えは、「できます」です。
なぜならば、面接はお互いを知る場だからです。
中途採用の面接をするとき、お互いを知る場であるはずなのに、なぜか企業から応募者へ質問することに多くの時間を割かれています。応募者から質問を促しても、「特にありません」という反応もあったりします。
面接の場での情報収集しないことは、正しい情報を得る機会を失う点で、もったいないことです。
面接での聞き方の作法
面接の場での情報収集は大切ですが、聞き方には作法があります。
大切なことは自分が働いていることを仮説として問いを作り、事業展開を通して、会社の社風を確かめることが大切です。そのためにも、自分が転職しようとしている会社に貢献できることを踏まえ、自分で考えた問いが重要になります。
私は、〇〇という経験やスキルを活用して〇〇という貢献をしたいと考えていますが、御社の□□という事業の今後の展開はどのようにお考えですか?
私は、〇〇という経験やスキルを活用して〇〇という貢献をしたいと考えていますが、御社の□□という事業をもとに、今後どのような事業構想を悪寒がですか?
自分が貢献できるポイントを踏まえた問いは、先方に積極的な姿勢が伝わります。その結果として、先方の事業に対する考え方や将来構想に触れることがが期待できます。そして、そこから転職しようとしている会社の社風を窺い知ることができるのです。
先方が答えづらい問いを投げかけるとしても、自分が貢献できるポイントが相手に伝わっていれば、当事者意識のもとでの問いとして伝わります。
そのためにも、転職しようとしている会社の業界研究、競合他社、商品やサービスの提供のされ方、人員構成等の事前情報を可能な限り自分で入手して、自分で考えた問いを作ることが大切になるのです。
言わずもがなですが、上から目線ではなく、謙虚な言葉使いをすることは大前提です。
まとめ
面接は、英語で「インタビュー」というように、「取材」の場です。
確かに、自分を選んでもらうための「オーディション」の場でもあるわけですが、むしろ、「取材」を通して相手を知り、また、相手に自分のことを伝えるというスタンスを持ち合わせたいものです。
そのためにも、
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なぜ転職しようと考えているのか(動機)
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転職先の会社にどのような貢献ができるのか(可能性)
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将来、どのようなキャリアを積み上げていきたいか(目的)
を自分の言葉で語れるように準備しておかなければいけません。
転職の準備は、「自分の言葉」を通して、転職しようとしている会社の情報を把握し、冷静かつ気持ちを込めて自分の気持ちを整理することにつきるからです。
正しい情報をもとに、冷静に判断する。
丁寧に準備することの最大のメリットは、納得感のある決断をしやすくなることです。