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「フラリーマン」的な生き方のススメ 

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NHKで「フラリーマン」なる特集が放送されたことを知りました。

 

昨今、働き方改革が進むなかで、残業時間が減ったり、退社時間が早くなったりすることで、職場を早くでなければならないものの、まっすぐに自宅に帰らないサラリーマンが増えていることを特集したものです。特集では、本屋さん、喫茶店、大型家電店等をフラフラするサラリーマンを特集していました。

 

フラフラしているから「フラリーマン」という表現は、的を得ていて絶妙だと思います。このように、まっすぐ家に帰らない男性のことを、社会心理学者は「フラリーマン」と定義づけしているようです。

 

自宅で家を守る主婦からすると、「フラフラしている時間があるなら他のことをやれ!」と言いたいような「早く帰宅されても、それはそれで困る。」といった声もあり、つくづくサラリーマンは大変です。

 

「フラリーマン」的な生き方は、何もやることがないからフラフラしているだけと捉えると、意味がないように感じますが、自宅へ帰る前に自分の時間を意識的に創ることは意味があるのではないでしょうか。

 

とくに、40代を過ぎてからは、自分の今までを見つめ直すことが、将来のあり方に大きな影響を与えます。

 

あえて「フラリーマン」的な生き方を選択することで、得られることがあるのではないでしょうか。

 

【目次】

 

目的も持たず、何も考えない時間に意味がある

 

 「時間を有効活用しなければならない!」と仕事をしているときに意識せざるを得ないのが昨今の風潮です。少しでも時間を削って、労働生産性を向上させることを求められていると、心身ともに疲労してしまいます。

 

「フラリーマン」的に、何も考えない時間は、実は貴重な時間です。そもそも、人は意味もなく行動することはないと思います。

 

たとえば、

 

なんとなく大型家電店に行ったように思えても、気になる家電を見てみたいという動機がある。

 

なんとなく喫茶店に立ち寄ったように思えても、喫茶店で休みたいという動機がある。

 

等、無意識に動機が形づくられているのです。

 

科学的に証明することはできないのですが、経験上、こういった時間の過ごし方をしているときに、「思わぬアイデアのひらめき」を感じることがよくあります。

日常の緊張している時間から解放されることで、脳の活動領域が広がることが影響しているのではないかと思います。

 

つまり、「フラリーマン」的に、まっすぐに家に帰らず、特に目的意識を持たずに過ごす時間は必ずしもムダではないと考えるのです。

 

目的をもって、「フラリーマン」となる

 

 明確な目的を持って「フラリーマン」になることを選択することもアリでしょう。冒頭に書いたように、40代を過ぎてから目的意識をもって過ごすと、自分のキャリアが豊かになる可能性は格段に高まるからです。

 

最近、コワーキングスペースがオフィス街での開設が増えてきています。

 

夜8時くらいまでは、そこに多くの男性サラリーマンが立ち寄る姿をよく見かけます。資格取得の勉強をしていたり、起業の準備をしていたり、それぞれが過ごす時間は異なりますが、目的意識をもって時間を過ごしていることは確かだと感じます。

 

仕事を早く切り上げて、自分の時間を捻出することで、毎日の生活の質を上げることで、ライフタイムコストの生産性が上がります。

 

自宅にまっすぐに帰らないで、目的意識をもって「フラリーマン」を選択することは、「ありたい自分」を形づくるという点で、自分のキャリアをデザインするうえで、とても意味のあるです。

 

まとめ

 

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目的意識を持たない「フラリーマン」と目的意識を持った「フラリーマン」。

 

自分が自由に使える時間にもオンとオフがあるのではないでしょうか。「フラリーマン」を2つに分類すると、前者はオフ的フラリーマンで、後者はオン的フラリーマン。

 

私はいずれも自分のキャリアをデザインするためには必要な生き方だと考えます。

 

オンばかりだと、かえって気づかれしますし、オフばかりだと、だらけてしまいます。

要するにバランスがキモになるわけです。そこで、オンとオフを調整するために、「自分のあり方」「自分がどういうキャリアを歩んでいきたいか」を「自分の言葉」で表わすことが大切になります。

 

「自分のあり方」を持っていれば、「フラリーマン」として過ごすことで「得られること」と「失うこと」を意識することができるようになります。

 

自分の時間を創り出して、「フラリーマン」的な生き方を選択することは、自分のキャリアを豊かに展開するきっかけになり得ると、私は考えます。

 

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もっとも、家族がいる場合は、家族のための時間を決して忘れてはいけませんので、この点だけは注意してくださいね。