45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

自分のキャリアを満足させる方法  「ゆっくり、急げ」と「計画的偶発性理論」と「つづける」こと

 

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このブログは、「キャリアを長いスパンでとらえる」ということを大切にしています。

 

仕事をしていると嬉しいことや悲しいことなど、予想できないできごとに出くわします。

 

そして、キャリアのおよそ8割はその予想できない偶然によって形づくられていきます。

 

一見すると他律的にキャリアは積み上がっているようですが、この偶然を自分に意味ある機会ととらえることで自律化していくができる。

 

こういうキャリアの考え方を基本にしたいと考えています。

 

クランボルツの計画的偶発性理論は、このような考え方で成り立っていると考えます。

 

あたりまえのことですが、キャリアは生きているかぎり「つづく」ものです。

 

そのため、一つひとつの経験を価値あるものとしてとらえ、それを「つなげていく」チカラが必要になります。自分なりの「つづける」ための「型」を身につけておくことが大切だと思うのです。

 

誰もが自分のキャリアを大切にしたいはずです。

 

自分のキャリアについて、「つづける」ことという観点でとらえることで、充実したキャリアの展開につながり、毎日の時間を充実させたいものです。

 

こういう私もまだまだ訓練途上です。

 

私のちょっとした失敗談も交えながら、「つづける」ことで、自分のキャリアを満足させることについてお伝えすることになります。

 

【目次】

 

1.Festina Rente(ゆっくり、急げ)という考え方

  

15年ほど前に法曹の世界に憧れをもったことがありました。

 

当時、社会保険労務士の資格を無事取得した直後だったので、それよりも大型の国家資格に挑戦してみたいと思ったからです。

 

そこで、伊藤真先生が主宰されている「伊藤真の司法試験塾」の公開ガイダンスに参加して、伊藤真先生の講義をライブで聴きました。

 

もとより司法試験講座の説明が中心だったのですが、講義の中で伊藤真先生がおっしゃった3つのことが心に残りました。

 

ゴールから発想する

ゴールした後の一歩先を考える

ゆっくり、急げ

 

最難関国家資格である司法試験を突破するための心構えとしてお話になったことですが、そのとき「ゆっくり、急げ」という言葉がとても心に残りました。

 

結局、説明会に参加したものの司法試験の勉強はしませんでした。

 

2年かけて勉強して取得した社会保険労務士の資格を活かして、自分ができることに取り組もうと決めたからです。

 

「ゆっくり、急げ」は、そう決めたきっかけになった言葉でした。

 

その後、「続ける力」(幻冬舎新書)という伊藤真先生の著書を読みました。

 

その中に、「Festina Rente」(ゆっくり、急げ)という一節を見つけました。

 

伊藤真先生の著書を読んだときは、私は人事部門で人材開発の仕事をしていて、一人ひとりが充実したキャリアを築き上げることは、とても難しいことだと感じていました。

 

そのため、最難関国家資格である司法試験の準備に必要な考え方は、職業におけるキャリアを築くための考え方にも応用できるのではないか、と考えるようになりました。

  

2.計画的偶発性理論における「つづける」こと

  

冒頭に、キャリアの約8割は予想できない偶然によって形づくられるとお伝えしました。

 

計画的偶発性理論はこの考え方を起点にして、つぎの観点でキャリアを積み上げていくことの大切を主張しています。

 

好奇心(Curiosity)

持続性(Persistence)

柔軟性(Flexibility)

楽観性(Optimism)

冒険心(Risk Taking)

 

5つの観点のなかでも、持続性(飽きずに続けること)がなければ、キャリアは積み上げられません。

 

キャリアをつなげていくためには、「つづけること」は必須なのです。

 

「ゆっくり、急げ」「計画的偶発性理論」のふたつを意識して、自分のキャリアを「つなげていく」と、

 

3.最近、続けられなかったこと

  

このブログを2017年6月1日に始めた時、一日も欠かさずに投稿しつづけようと決めました。毎日、何かしら気づいたこと、体験したことを投稿しようと計画したのです。

 

最初の1か月は順調に続いたのですが、7月に入ってから1日途絶えてしまうことがありました。お恥ずかしい話ですが、投稿前に寝入ってしまったのです。。

 

そのときは、「決めたことが続けられなかった・・。」という気持ちになりましたが、2日続けてサボらないと言い聞かせて、翌日から投稿を再開しました。

 

その後、8月、9月にも同じように投稿が途切れてしまったことがありました。他の予定との調整がつかず計画通り時間を取れなかったためです。

 

計画通りに厳格に「つづけ」なければダメだ、という考え方もあろうかと思いますが、「やめて」しまうよりも「途切れてもつづける」ことが大切だと意識を転換しました。

 

これも「ゆっくり、急げ」と「計画的偶発性理論」(「持続性」と「柔軟性」の拡大解釈)を自分に都合よく解釈できたからです。(もちろん、良い意味で)

 

なにか行動を始めるとき、当初計画から軌道修正した方がよいこともあります。

 

私のブログ投稿についての軌道修正は、構想を練る時間を朝に変更したことでした。

朝は、脳も疲れていないので構想を練るにはちょうど良い時間帯であることから軌道修正したおかげで、「やめず」に「つづける」ことができたと考えています。

 

なにかを計画する際は、「事柄軸」と「計画軸」の二つの軸を意識することで、実効性が高まるというあたりまえのことを、身近なことで再認識しました。

 

 

「やめず」に「つづける」ことで、一つ一つの投稿が積みあがっていき、本日、100記事目の投稿をすることができました。小さな目標を一つクリアできたと感じています。

 

4.行動を振り返る鏡としての計画 ~あたりまえのことを丁寧に~

 

男子プロテニス界でトップレベルの錦織選手や、男子プロゴルフ界でトップレベルの松山選手でも、ルーティーンの基礎練習をおろそかにしないと言われています。

 

ルーティーンの練習=あたりまえのこと。

 

世界トップレベルの選手があたりまえのことを丁寧に取り組んでいるように、キャリアを充実させたいという意識を丁寧に取り扱いたいものです。

 

そのためにも、自分の日々の行動について、「考える」ことが大切です。

 

以前、徳本昌大さんのブログで、男子プロゴルフ界で活躍する松山選手について、つぎのように紹介されていました。

  

全米プロで負けた時に松山選手は

「敗因はどこにあったと思いますか?

何が足らなかったと思いますか?」という質問を記者からされます。

ここで「考えてみます」と答えたのですが

この言葉に彼の成長の秘訣が隠されています。

 

松山選手は日頃から考えて、考え抜いて練習をしています。

自分との対話を続け、限界を越えようとしています。

 

http://tokumoto.jp/2017/09/24720/

 

「考えて行動する」ことの大切さを、端的に解説されている一説です。

 

「考えて行動する」ためには、計画を立てることが有益ではないかと考えます。

 

「何を目的に行動するか」「行動した結果はどのような効果があったか」を具体的に振り返ることができるからです。計画は行動を振り返る鏡のような存在として意味があるものなのです。

 

5.行動を記録することから始めてみる

  

目標設定には、「事柄軸」と「時間軸」の二つの軸を意識することが必要ですが、最初から大きな目標を掲げず、短期的な目標を掲げて、それをクリアしていくことに注力注目することが大切です。

 

計画を立てることは重要ですが、正直なところ、めんどくさいし、手間がかかります。「わかっているものの、なかなか実行できない」ものです。

 

そこで、最初は、毎日、自分がやったことを記録してみることから始めてみることをおすすめします。

 

若干の手間はかかりますが、結果を記録することならば、簡単にできます。

 

1~2週間程度、記録してみると自分のパターン(毎日の行動パターン)がつかめてきます。

 

行動パターンがつかめたら、自分の理想的な毎日の行動パターンを考えて、それと比較してみるのです。

 

比較検証すると、自分が得意なこと、苦手なことがわかってきます。そして、思いのほか、何も考えずに行動していることに気づくことがあります。

 

ただスマホをいじっている

目的もなく、居酒屋で呑んでいる

ダラダラとネットサーフィンしている

 

記録することから始めると、計画を立てやすくなります。

 

たとえば、有意義に過ごす毎日を計画してみると、それを長期的な視点に広げていくと、キャリアを充実させるための計画にもつながります。

 

キャリアは、一日の積み重ねて形づくられていくわけですからこうやって、毎日を充実させる計画が立てられるようになり、それに沿った行動を「つづける」ことができれば、キャリアの広がりにもプラスに働くはずです。

 

6.まとめ ~「気づいたときに遅かった・・」にならないために~

  

キャリアを長いスパンでとらえたとき、自分で目標を立てて、軌道修正を繰り返しながら偶然であった出来事をプラスに変えていくと充実したキャリアの展開につながります。

 

そのためにも、「つづける」チカラを身につけることは大切です。

 

自分のキャリアを方向性を計画し、そのために必要なことを楽しみながら「つづける」。必要に応じて柔軟に起動修正する。そして、何とかなる、やってみようという気持ちを持ち「つづける」。

 

計画通りにいかなくても、焦らずに、「ゆっくり、急げ」。

 

45歳を過ぎてからだからこそ、このような意識で、自分のキャリアをとらえていくことで、自分では気がついていないキャリアの可能性を見つけることができます。

 

キャリアの可能性が見つかることは、「自分の居場所」と「自分の活かし場」が見つかるということです。会社の中での自分のポジションではなく、自分の中で「居場所」「活かし場」というポジションに自分を置くということです。

 

そうなると、仕事での業績・結果も上がってきて、「存在価値のある人材」になるはずです。

 

そのためにも、毎日を充実させて、小さな一歩を「つづけて」みませんか。

 

人生が続く限り、自分の時間を少しでも自律的な時間にするためにも。