「あ~、明日使う会議資料、承認者の確認印をもらってたのに、ミスを見つけちゃった・・・。」
「ミスのところを訂正印で修正して、会議資料にしちゃおうかな・・・。」
「もう時間もないから、しょうがないし・・・。」
こんなとき、あなただったらどうしますか?
ミスしたまま出しますか?
ミスのところを、訂正印で修正して出しますか?
ミスした箇所を修正して、もう一度承認者の確認印をもらいますか?
この事例は、実際に私が経験した仕事での出来事です。
時間がない中、ミスを見つけると気持ちが焦り、なんとか「カタチ」にしようとします。 そこで、時間がない!という思いから、改めて確認印を取り付けることに時間がかかると考えました。会議前までに資料を取り纏めることができないと考えたからです。
しかし、冷静になると会議開始まではあと3時間あることに気づきました。
「案ずるより生むが易し、行動してみたら状況が変わるかもしれない。」という思いで、資料を修正して改めて承認印を取り付けることにしました。
そう決めて行動を始めると、当初時間がかかると思っていたこと承認者の押印はあっさり片付けることができました。
「思いこみ」を外してみたら、高いと感じていたハードルを楽に越えることができるという実感を得たのです。
キャリアの悩みは千差万別ですが、悩みの渦中にいるときは思考停止してしまう点は共通しています。
この事例のように、「思いこみ」を外してみたら、案外答えの糸口が見えてくるものです。
思考停止の状態は居心地悪く、一日も早く解消したいものです。
そこで、今回はそんな居心地の悪さを解消する方法をお伝えします。
1日の行動計画を立ててみる
1日の行動計画を立ててみると、意識の持ち方を変わります。
小さなことでも自分で1日のゴールを決めることで、「やるべきこと」「やりたいこと」が見えてきます。
これだけでも、悩む時間を少なくする効果が期待できます。
これに加えて、1日のうち、自分で悩みと向き合う時間を強制的に決めてしまいます。
時間を決めて悩む。悩みの種は見つけようとすればいくらでも見つかります。こういうときは、あえて悩みを継続して動かないようにしているのかもしれません。
さらに、計画した悩む時間内に出す結論(ゴール)を決めます。
たとえば、今日は悩み事を列挙する、明日は悩み事の原因になっている事を列挙する。明後日は悩み事の解消に参考になる本を探す。といった具合に小さな結論(ゴール)を決めるのです。
このように、1日の行動計画を立てて、やるべきリストを作ることから始めて、前に進む行動につなげてみるのです。
もっとも、行動計画を立て、実行したことを記録し、計画との差を改善し、行動を変えるというPDCAサイクルを回すことが理想的です。しかし、キャリアに悩んでいるときは、最初からそれに取り組もうとすると、長続きしない可能性が高いので、まずは敷居を下げて行動計画を立てることから始めてみるのです。
自分のデスク周りを整理する
モノを整理整頓すると、不思議と気持ちが落ち着いてきます。汚れや乱れを整えることで、気持ちが浄化されてくるからだと感じています。
悩みの渦中にいるとき、自分のデスク周りが整理整頓できていないことはありませんか?
たとえば、部屋の乱れは、感情の状態を表しているとも言われているように、整理整頓することで、感情の乱れを整えていくことが大切です。
一時にまとめて行うのではなく、小さく細かく進めることが良いと思います。
たとえば、1日20分でも自分のデスク周りを整理整頓する時間を設けてみる。その日にできなかったことは翌日に整理整頓する。
一日の時間のうち、感情を整える時間のごとく取り組んでみることが効果的です。
自分のデスク周りが整理されることが、キャリアの悩みの解消につながります。
まとめ
今回ご紹介した2つのスモールステップは、いずれも「悩みの時間を少なくする」効果があります。
悩む時間があるから悩みは深まるとも言えます。
そこで、悩みにフォーカスしてしまっている脳と心の動きをかく乱する行動を取ってみるのです。
悩む時間がないような行動計画、気持ちの乱れを整える時間はいずれもその「かく乱作戦」にあたります。
心がけ次第で毎日続けることができます。お金をかけることもない「かく乱作戦」は試してみる価値がありますよ。