45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

転職後の悩み 自分のチカラを発揮するためのカンタンな3つの法則

 

f:id:hiratsukacareer:20170908234058j:plain

 

「なにから手をつければいいのか、わからないんですよ。」

 

転職して間もない友人から相談を受けました。

私と同じように40歳を過ぎてから転職した彼は、なんとか新しい会社で活動しようとしているのですが、周りから受け入れられていないと感じていました。

 

転職後半年経ち、うまく周りとやれていないことに悩み、転職した経験のある私にアドバイスを求めてきたのです。

 

年齢にかかわらず、転職した後で悩む人がいます。

 

とくに、40歳を過ぎて転職すると、転職した会社の期待に応えようとして気持ちが焦りです。そうなると、一体なにから手をつけていいのかわからなくなってしまうのです。

 

悩みのドツボにはまると、なかなか抜け出せなくなります。

 

転職でうまくいく人は、新しい会社でうまく自分のチカラを発揮しています。

 

人事に携わっていると、新しい会社でうまく自分のチカラを発揮している人は、つぎの3つのことができていることに気がつきます。

 

 

1.最初からスタートダッシュしすぎない

2.一人でもいいので、フォロワーを見つける

3.真摯に、がむしゃらに動く

 

 

拍子抜けするほど、当たり前のことですが、意外と大切なことなのです。

 

そこで、今回は転職後にうまくいかずに悩んでしまうときのために、自分のチカラを発揮するためのカンタンな3つの法則をお伝えします。

 

【目次】

 

1.最初からスタートダッシュしすぎない

 

 

転職したら、すぐに成果を出さなければと思いがちです。

 

即戦力として採用されたのだからとスタートダッシュしようとしても、新しい会社に確たる人とのつながりがない中で、成果を出すにも無理があります。

なぜなら、会社は組織で動いているからです。

 

「前の会社では・・・」「そのやり方では・・・」といった具合に、自分の考えを伝えることは大切なことですが、前の会社のやり方や自分の考えを強行に押し付けたりすることはご法度です。

 

したたかにスタートダッシュするのです。

 

少なくとも3ヵ月は、新しい会社のことをしっかりと知る期間と位置づけることが大切です。

 

会社の意思決定プロセスのあり方、仕事の進め方、社内人脈の相関関係、自分の仕事に関係する各種資料の読み込み。

 

会社を知るために必要なリソースを自分の足で集めると、そこから社風が見えてきます。

 

転職前に感じていた社風と違うこともあるでしょう。その差を自分の目で確かめることで、今後、どのように行動すると仕事がしやすくなるか見極めることができます。

 

2.一人でもいいので、フォロワーを見つける

 

 

新しい会社のことをしっかりと知るためには、一日も早く自分のフォロワーを見つけることが肝になります

 

一般的に、転職者に対して、「なにをしてくれるのか?」といったアウェーな雰囲気が取りまいているものです。フォロワーができると、フォロワーを通して、自分の人となりや仕事ぶりが伝わります。

 

外見や前評判だけで転職者を判断していた人が、フォロワーが結節点となって、自分のことを理解してくれるようになります。

 

仕事を通して、お互いの距離感が近くなるため、アウェーな雰囲気もなくなってきます。

すると、自然に会社にかんする情報を手に入れやすい環境が整ってきます。

 

つまり、新しい会社のことを知る機会が増えることにつながるのです。

 

転職直後に、私はあるプロジェクトを任されました。そのプロジェクトは、今まで休眠状態だったもので、あまり興味のあるものではありませんでした。

転職直後ですから、断ることは当然できません。すこし後ろ向きな意識のもとでプロジェクトに着手し始めました。

 

このプロジェクトで自分と同年代のAさんと仕事をする機会を得ました。最初はお互いに疑心暗鬼、手探り状態で仕事を始めたのですが、プロジェクトの課題を乗り越えることで距離感が縮まり始めました。結果的に、Aさんが自分の最初のフォロワーになってくれたのです。

 

「あなたは、プロジェクトにスッと入ってきてくれた。これは予想外だったので驚いたけど、仕事がしやすかったですよ。」

 

プロジェクト終了の打ち上げで、Aさんから言われた一言は今でも忘れられません。

 

Aさんというフォロワーを見つけて、Aさんを介して組織の中での人脈が広がりました。

 

人脈が広がると、本当に仕事がしやすくなります。

 

3.真摯に、がむしゃらに働く 

 

 

働き方改革や超過勤務規制等、労働時間について厳しい規制が敷かれていますが、転職直後は四の五の言ってられません。

 

一日も早く新しい会社に貢献するためには、自分で時間を創って、小さな信頼・小さな実績を積み上げることが大切です。

 

とくに、信頼を得ることは最優先事項です。信頼を得るために最も効果的な方法があります。

 

それは、職場の誰よりも早く出勤することです。

 

この効果は、自分に課せられた仕事に関する関連資料を調べる時間を確保できることと、真剣に仕事に取り組もうとしている姿勢が伝わることです。

 

例えて言うならば、誰よりも早く、誰よりも多く、特打ちするプロ野球選手の練習に近いでしょうか。プロフェッショナルな仕事をするために、自分にあえて負荷をかけてトレーニングする。そして、結果(信頼)を築いていく。

 

このように、真摯に、がむしゃらに動くことを少なくとも1年継続してみましょう。1年後は、周囲の信頼を得ることができていて、仕事が格段にやりやすくなります。

 

真摯に、がむしゃらに動く。

 

精神論のように聞こえるかもしれませんが、自分の時間を創りだすことと職場の信頼を築き上げることにつながる極めてシンプルな成功法則なのです。

 

4.まとめ 3つの法則は精神論ではない

 

 

多くの場合、新しい会社のなかでの自分のチカラが発揮できていないときに、「転職後にうまくいっていない」と感じてしまいます。

 

新しい会社では、前の会社のカンバンは通用するようで通用しません。

 

自分で新しい会社のカンバンを背負うこと、つまり、新しい会社のなかでの信頼を得ることが必要になります。

 

もし、「転職後の会社でうまくいっていない」と悩んでいるならば、今日お伝えした3つのうち、1つでも試してみることをおすすめします。

 

少しずつでも信頼が高まり、気づいたときには、自分のチカラを発揮できているはずですよ。