「やろうと思って決めたけど、続かない。」
「ついつい、やり過ごしてしまう。」
自分でやろう!と決意したものの続かないとき、このような反省をする人が多いと感じます。
「いつでもできる」「その気になれば必ずできる」「明日からやればできる」、というように、自分なりの言い訳をすることで、やろうと決めたことを先延ばしにしてしまうことは、よくあると思うのです。
たとえば、ダイエット。
体重を5キロ減らすために、毎朝ランニングをしよう、甘いものを摂らないにしようと決めたものの、3日坊主で終わってしまう。そして、しばらく経ってから、再開して、また3日坊主で終わってしまうことを繰り返し、結局ダイエットすることを断念してしまう。
「やりぬこう!」と決めたことの内容にもよりますが、一大決心をしたことが続けられない状態は、自信を失うことにつながりかねません。
自分で決めたことを、自分独りで続けることは、相当の意志力が必要で、大変なことです。
そこで、今日は一大決心をしたことを続けるためにヒントとなる「4つの負荷」についてお伝えしたいと思います。
【目次】
1.時間的負荷
第1に、「やりきる」ためには、自分が費やすことができる限りの時間を投入してみることです。一大決心したことを実現するために、自分が自由に使える時間を最大限投入することを決意し、計画通りに実行してみることです。
自分の時間を自己投資する決意をすることが「時間的負荷」です。
2.労力的負荷
第2に、自分の労力を実際にかけてみることです。
必要な情報をインプットするだけではなく、インプットした情報をアウトプットする。
実際に行動してみることです。
まず、「やりきる」ために必要なアクションプランを決めます。そして、そのアクションプランを一つひとつ実行していくのです。
「やりきる」とただ念じていても、実現することはできません。
時間的負荷とともに、必要となるアクションプランを実行すること、タスク管理を欠かさずに行うことです。
実際に行動してみることが「労力的負荷」です。
3.金銭的負荷
第3に「やりきる」ためには、自己研さんが欠かせません。
そのために、「やりきる」と決めたことのために必要な情報や知恵を、必要な本を購入したり、勉強会に参加したり、自分の身銭を切ることが必要となります。
自分だけの考えではなく、他者の視点を取り入れると、身銭を切った分を回収しようという意識が生まれ、「やりきる」ことの実現可能性が高まります。
意図的に自分にお金を投資することで、自分に負荷をかけることが、「金銭的負荷」です。
4.精神的負荷
「そもそも、なぜやりたいのか」
「実現したその先にあるものは何か」
「実現することで得られるものと失うものは何か」
「そこまでして本当に実現する価値があるのか」
時間的負荷、労力的負荷、金銭的負荷のいずれかを自分に課すと、必然的に自分の内心と対峙していくことになります。
この精神的負荷が思いのほか重くのしかかってくるため、そこから逃げ出したくなって、3日坊主になったり、先送りしてしまうことがよくあります。
ゆえに、この精神的負荷にどの程度耐えられるかが、「やりたい」ことを実現するための肝になります。
「やりたいこと」に対する自分の本気度と向き合うことが「精神的負荷」です。
5.まとめ
思うに、「やりきる」ために必要な4つの負荷の構造を認識するまで、私は先送りの天才でした。
なにかと自分に都合の良い言い訳をして、「やりたいこと」をやらずに、先送りにしていました。
「やりたいこと」に必要な情報を得るために、時間もお金もかけていましたが、実際に行動するという意味での労力と、自分の内心と向き合うことを無意識に避けていました。
4つの負荷の構造を認識した後は、それぞれを関連付けて捉えるようにしました。
正直なところ、先送りしたくなる時がまだあります。そう思ったときは、つぎのように自分に問いかけてみています。
自分の限りある時間をかけて、行動したのだから、実現しよう。
実現するためには、自分だけの考えでは時間がかかるから、身銭を削って先人の知恵を借りて、自分を大きく変えよう。
4つの負荷にかかわる自分の内心を観察し、先送りしたくなる原因となっている負荷が何であるかを振り返るようになりました。そして、原因となっている負荷をあえて自分に課すようにしています。
こうすることで、自分の行動の癖が大きく変わってくると感じています。
自分で決めたことを、自分独りで続けることは、相当の意志力が必要で、大変なことと冒頭に書きました。
言葉遊びのようですが、「大変」とは「大きく変わる」ことです。
4つの負荷を意識すると、「やりきる」ことができるようになると思いませんか?