45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

評価や処遇に不満を感じた時の対処法 冷静に対処する3つのポイント

7月7日、七夕の日です。

 

昨日も書きましたが、私が住んでいる神奈川県平塚市では、今日から7月9日までの3日間、「七夕まつり」が開催されます。

この「七夕まつり」を境に、夏本番が到来すると感じます。

今年も猛暑になるのでしょうか。

体調管理にはじゅうぶん気をつけて、乗り切りたいですね。

 

さて、多くの会社は4月から3月を1年度として事業展開されていることと思います。

 

となると、7月は第1四半期、1年の1/4が終了したことになります。

この時期、昨年度の評価結果が、春の昇給や昇進、夏のボーナスに反映されている時期でもあります。

 

人事の現場にいると、評価結果が反映されるこの時期は、それに対する不満が出てくる時期でもあります。

 

先日、ある50歳の方から不満を聴く機会がありました。

不満を抱くことは仕方のないことだと思いますが、その対処法によっては、自分の存在感に必ずしもプラスに働かないことが多くあると感じました。

そこで、今回は、45歳を過ぎて評価に不満を感じたときの対処法について考えてみます。

 

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1.不満をダイレクトに伝えるべきか

 

 

私は、不当な扱いであることが明確であり、それにかかわるエビデンスがない限り、評価結果が不満であることをダイレクトに伝えることは得策ではないと考えます。

とくに、人事部門に対して不服申し立てをしても、上記のような状況でなければ、評価結果が変わることはほぼないでしょう。

 

私は、「不当な扱いであることが明確である」とは、ハラスメント的な扱いを受けていたり、業績を明らかに過小評価していたり、第三者が見ても評価者の評価に明らかに誤りがあると認められる場合と考えます。

 

もし、評価結果に不満があったならば、まずは、評価のどこに納得がいかないのか、一度決定された評価結果を変えることで自分は何を得られるのか、を自分の中で冷静に整理することが必要です。

 

2.冷静に整理するために

 

2-1:そもそも上司とコミュニケーションできていたか

 

多くの場合、評価結果に不満が生じる原因は、上司とのコミュニケーション不全です。日常的に上司とコミュニケーションがとれていれば、仕事の進捗にかかわる「ホウレンソウ」があたりまえであり、仕事の到達点にかかわる合意も形成されているはずです。

 

仕事の到達点にかかわる合意がなされていなければ、上司と部下との認識にズレが生じる可能性が高まります。

 

私が聴いた50歳代の方も、評価結果に不満は感じているものの、具体的にどの点が不服であるか、自分でも明らかになっていませんでした。

 

こうなると、ただ単に不満を表している人と映ってしまいます。

 

2-2:自分の業績は、ほんとうに付加価値を創ったか

 

 

私の経験上、不満を表している人は、「指示されたことは確実に実行した。にもかかわらずこの評価には納得いかない」と主張する人が多いです。

 

もちろん、そのことはきちんと評価しなければいけませんが、「自ら考え、全体最適視点をもって付加価値を創ったか」という視点でとらえると、抜け落ちていることが多々あります。

 

自分だけの視点ではなく、他者に対してもどのような影響を与えたかを振り返ると

 

冷静になるとき、この点を振り返っておくことが必要です。

 

2-3:自分は何を得たいのか

 

 

そもそも、評価に不満をもつことで何を得たいと思っているか、自問自答してみることです。

 

自分の正しい評価を会社や上司に認識させたい

自分の処遇をふさわしいものにしたい

評価結果によって、自分で自分を認めたい

 

いろいろな考え方があると思うのですが、得たいものの本質を確かめることです。

そして、それを得ることによって、失うもの(失う可能性があるもの)が何かも確かめなければいけません。

 

多くの人は、得たいものに集中して、人事に相談に来ます。そういうとき、私は個人の事情に応じて、失うもの(失う可能性があるもの)を確かめてから、自分の取る行動を決めてもらっています。

 

キャリアを長い目でみるとき、一度決定した評価を変えることよりも、そこから学ぶこともあるのです。

 

3.まとめ 評価に不満を感じることをバネにする

 

 

「自分ではおいしいラーメンを提供しているはずだが、お客さんがおいしくないと評価している。この評価はおかしいから何とかしてほしい。」

 

こんなラーメン屋さんがいたら、どう感じるでしょうか。

 

評価に不満を感じて、それを人事に伝えてくる人の多くは、これに近い感覚になっているように思えます。

 

私は、評価に不満を感じた場合、それが何を意味するかを内省し、つぎにどういう行動をとり、実績を上げるかという点で、上司や人事とコミュニケーションをとることが大切だと考えます。

 

コミュニケーションをとるプロセスで、かならず自分に足りてないことが見えてきます。この見えてきたことを強化していくことは「存在感のある人材」に近づくヒントになります。

 

評価に不満を感じることで、自分を磨き上げる機会を創ることは、簡単なことではありません。ゆえに、これを実行できれば、「存在感のある人材」になれるのです。