「経営者としての感覚を持て!」と」言われることがあります。
現場の人事を預かる立場では、「経営者感覚が身につくような人材育成を考えろ!」という経営者からの要請をら受けることが幾度となくあります。
「経営者の感覚」については、多様な捉えかたがありますし、一足飛びにこれを身につけることは 簡単ではありません。
実際に経営に携わる立場でないとイメージしずらいと思いますので、ここでは、「経営者の 感覚を持て」と言われたときに、求められる行動のあり方について、考えてみたいと思います。
楽しみながら、45歳からキャリアを再生し、「できるヤツ」(存在感のある人材)になるには、どういうことを気にかければよいか。
人事の目から見て、いわゆる「できるヤツ」が持つ、3つの共通項について取り上げてみます。
1.わけ隔てなく人とかかわる
立場に関係なく人と接することができると、様々な情報を入手しやすくなりまよね。
「できるヤツ」は、接する人によって態度を変えることがありませんから、とても近づきやすい存在です。
苦手なタイプの人と接する場合も、相手にそのことが伝わらない接し方をします。
簡単に言うと、「相手に不快な思いを抱かせない人」です。
安心して仕事を任せることができるので、どんどん仕事が集まります。
仕事は集まりますが、情報も人望も集まります。また、かかわる人から得られた考えや意見を柔軟に取り入れますから、成果も必然的に上がります。
2.疑問点を残さない
誰しもやりたい仕事と、できればやりたくない仕事があります。
「できるヤツ」は、どのような仕事であっても、関心をもって取り組みます。「つまらない仕事だ」と仮に思ったとしても、取り組むからには関心持ち、適当に対処したりしません。
関心を持つため、仕事に対して疑問点を持つことを忘れません。自分から進んで必要な情報を集めたり、上手く進めるための方法を考えたり、当事者意識をもって仕事に取り組みます。
以前、このような姿勢で仕事に取り組んでいる人と話をした際、「つまらないと思っていた仕事だったけど、調べてみたら意外に面白いことがわかった。意外と自分の興味のあることとつながっているという新しい発見があった。」ということを聞きました。
疑問点を持つことを忘れないことが、視野を広げるということです。
視野が広がれば、その分、存在感も増し、成果も上がります。
3.やれるまでやる
「できるヤツ」は、良い意味であきらめが悪いです。自分の仕事に対して、「どうしたら上手くできるだろうか。」という意思があるため、「やれるまでやる」という姿勢があります。
加えて、「なんとなる」という明るい見通しを自ら見つけ出すことに長けています。
続けていれば、きっとうまくいくはずという意識と、試行錯誤する行動力を持ち合わせているので、協働する人もそれに同調されていきます。
そういう「できるヤツ」のオーラが周囲の協働しようという意欲を喚起させるので、成果も上がります。
4.まとめ 目の前の仕事にしっかりと向き合う
どんな仕事でも、関心をもって 、ねばり強く挑戦する。
関わる人とも分け隔てなく接し、なんとなると信じて、試行錯誤を繰り返す。
こんな行動を「できるヤツ」は、当たり前のようにしています。
これが当たり前のようにできると、キャリアに連続性がうまれてきます。
一つひとつのキャリアが、点ではなく、線としてつながります。
一つひとつのキャリアを振り返ると、意味を成してくるのです。
組織において、「できるヤツ」とは、目の前の仕事にしっかりと向き合うことができる人です。
「できるヤツ」と決めるのは自分ではなく、関係する人たちです。
関係する人たちは、「できるヤツ」が目の前の仕事にしっかりと向き合っていることを必ず見ています。
45歳からキャリアを再生するには、今一度、初心にもどって取り組み方を見直せば、必ず道は開けてきます。