45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

救急センターでの診察から、もしもキャリアにかんする救急センターがあったとしたら

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父親が3日前から腹痛が続いていたため、藤沢市民病院の救急に連れて行きました。

 

藤沢市の休日診療所に問い合わせたところ、高齢のため、単純な診察だけではなく、検査設備が整っている藤沢市民病院へ行くようにアドバイスされたからです。

 

診察を受けているとき、その手際を見ていて、診察のプロセスはキャリアを考えることにもつながると感じました。

 

今回は、救急医療を通して感じた、キャリアの積み上げ方です。

 

 

1.トリアージ

 

受付を済ませると、看護師の方が、重篤度を判断するための「トリアージュ」を行いました。

 

「熱を測る」⇒「血圧を測る」⇒「服用している薬の有無を確認する」⇒「既往歴(病歴)を確認する」⇒「症状の発症時期を確認する」⇒「どの程度の痛みがあるか確認する」といった具合です。

 

混雑する救急センターで、どういう順番で患者を診察するかを判断しているわけです。

 

2.診察と検査

 

トリアージュ」を経て1時間ほど待ち、医師の診察となりました。

 

診察も「トリアージュ」と同じような手順で現状を確かめていきました。

 

その後、医師は触診、腹部エコーを行い、おおよその原因について仮説を立てました。

 

私は、この時点で原因を特定して処方するものと思っていましたが、立てた仮説を確かめるために、腹部レントゲンと腹部CTスキャン検査を受けることとなりました。

 

医師からつぎのような丁寧な説明がありました。

 

「症状の原因は、ある程度予測していますが、それ以外の可能性を排除するために、検査していきます。」

 

父親が高齢であることから、丁寧に診察していただけたのだと思います。

 

「原因が何かを想定するものの、それ以外の可能性を排除するために」というアプローチは、「原因を確認するために検査する」ということと同じ意味です。

 

しかし、広範囲に原因を捉えるという点で、検査結果の捉え方が変わるだろうな、という印象を持ちました。

 

3.処置

 

検査を経て、「腸閉塞の症状は見られない」「腸の動きが悪くなっている」といった所見が出され、腸の動きをよくするよう処置してくれました。また、これから同じような痛みにつながらないように薬も処方してくれました。

 

そのおかげで痛みは解消されました。

 

医療のことですから、医師の知識や経験のみに頼った当て推量で処置をすることはないと思います。

 

今回は、医師の知識や経験に、検査という客観的な情報を加えて、原因となりうる可能性がある原因を排除した結果であったため、安心して処置を受けることができました。

 

4.まとめ ~キャリアの振り返りかたの3つのポイント~

 

 

トリアージュ」⇒「診察と検査」⇒「処置」の流れは、医療の現場では、あたりまえの流れだと思います。

 

今回、キャリアについて考えてみるとどうだろうかと考えました。

 

キャリアの現場として考えてみると、このようなあたりまえの流れができていないように感じます。

 

たとえば、キャリアの救急センターがあったら、こんな感じになるでしょうか。

 

(1)トリアージ

「熱を測る」、「血圧を測る」⇒ 現在のキャリアの状態を測る

「既往歴(病歴)を確認する」⇒ キャリアの経歴を確認する

「服用している薬の有無を確認する」⇒ どのような勉強をしてきたか確認する

「症状の発症時期を確認する」⇒ いつごろからキャリアの悩みが生じたか確認する

「どの程度の痛みがあるか確認する」⇒ 痛みを感じた時期を確認する

 

(2)診察と検査

「触診」⇒ 何が問題となっているを話してもらう

「レントゲン」⇒ (症状を点で捉えることから)現在の状態を紙に書き出す

CTスキャン」⇒ (症状を輪切りに捉えることから)過去の状態を紙に書き出す

「可能性排除」⇒ 問題の原因につながらないことを排除し、原因を特定する

 

(3)処置

「処置」⇒ キャリアの問題を解決するための具体的な対策を講じる

「薬の処方」⇒ キャリアの問題を解決するための知識等のヒントを得る

 

自分のキャリアを振り返るとき、積み上げてきた経験の一つひとつを、丁寧に振り返ること大切です。

 

その際、その時々に、どのように感じたか、なぜそのように感じたと思うか、といった自分の感情の動きも丁寧に振り返ることも大切です。

 

時間はかかりますが、キャリアの振り返りに、自分に関する情報が手元にたくさんあることで、より深く自己を振り返ることができます。

 

その結果、自分のキャリアのあり方を掴むことができます。