仕事をしていると、「この人はできるなぁ」と感じる場面が多々あります。
仕事の出来栄えが秀逸であると感じるときはもちろんですが、相手思いの、先を読んだ、さりげない細かな気配りを感じるときは、なおさらです。
高い評価を得ている人は、このさりげない細かな気配りができている人です。
今回は、このさりげない細かな気配りができる人の特徴を捉えて、相手思いになるための3つのポイントです。
1.要点をまとめて簡潔な資料を作成する
たとえば、会議の資料を作成するという役割を与えられたとき、それを受け取る相手のことを、どの程度思っているかが問われます。
こういうとき、自分のこだわりを資料全面に表して、たくさんの情報を盛り込みたくなります。
気配りができない人は、他人の受け取り方を意識しない場合が多いため、複雑で、要点がわからない資料を作ってしまいます。
その結果、受け取った人にとって「わかりずらい資料」と受け取られ、仕事の手もどりが生じてしまいます。
本人も受け取った人も消化不良感を感じてしまいます。
仕事を受け取った人が、「できない」「配慮がない」という印象を持つことは、避けることが大切です。
一方、気配りができる人は、要点をまとめ、「ここだけは押さえておく」というポイントを的確に資料に表します。
そのうえで、補足資料としてその資料の解説版等を添付し、事前に口頭で説明します。
資料を読めばわかるはず、という思い込みはしません。
加えて、質問や指摘されそうな項目をあらかじめピックアップして、その点を重点的に解説を加えるため、仕事を受け取った人は「わかりやすい」「配慮がある」という印象を持ちます。
2.最後の「つめ」をおろそかにしない
配慮ができない人は、自分で考え行動することをなるべく避けます。仕事を受け取った人のことを想像しませんので、雑な仕事をしているという印象を相手に与えてしまいます。
たとえば、自分の仕事を受け取った人に対して自分の仕事がどの程度期待に沿うものであったかを確認しません。
一方、配慮ができる人は、自分の仕事に不備がないか、相手が必要としている情報に漏れがないか、という点を丁寧に確認します。最後の「つめ」を決しておろそかにしません。
仕事を受け取った人は、その最後の「つめ」のおかげで、新たな視点を得たり、不足情報を補足することで、考えを整理できます。最後の「つめ」のおかげで、仕事の完全度が高まりますから、仕事を受け取った人のベネフィットは大きいものがあります。
3.自分の仕事のカベをつくらない
配慮ができない人は、「私の仕事はここまでです」という自分の仕事のカベをつくります。
正確に表現するならば、あえてカベをつくるということではなく、無意識にそのような行動になっています。
余計な仕事をしたくない、言われたことだけを確実に遂行すればいいという仕事に対する価値観が影響していることが多いと思われます。
配慮ができる人は、自分で考え、価値を創ることを価値観にしています。
たとえば、他人が担当する仕事でもヌケがあると感じたときに、見て見ぬふりをすることなく、さりげなくフォローします。
仕事の全体像を捉え、自分が指摘することで仕事の完成度が高まると考え、さりげなく行動をできます。
自分の仕事の受け手が、受け取りやすくすることをさりげなく実行できるのです。
指摘を受けた人は、あらかじめ、ヌケを回避できます。しかも、さりげなく指摘されるので自分の自尊心が傷かないため、感謝の念を抱くことになります。
4.まとめ ~細かな気配りをさりげなく積み重ねることが大切~
細かな気配りができる人は、自分で考え、価値を創る行動を無意識に実行しています。
相手思いにつながる行動を無意識にできています。
キャリア再生を考えるとき、今回上げた3つのポイントのうち、一つでも実行し続けてみることが大切です。
きっと、自分を取り巻く人たちに与える印象が大きく変わるはずです。
自分のことだけでなく、他者のことも考えて行動する人という印象です。
つまり、組織における存在感が高まります。
小さなことを続けることができれば、必ず変わります。
その結果、高い評価につながります。