40歳を過ぎた転職活動を成功させる4つのステップを昨日からお伝えしています。
最初のステップは、「自分が提供できる付加価値」を練習試合を通してチューニングして、転職市場で「おいしく見える」ように微調整していくことです。
それは、転職活動を成功させるための練習試合が必要であることです。
練習試合とは、「自分が提供できる付加価値」を履歴書や職務経歴書に落とし込み、それをもとに実際に企業と対峙することを意味します。つまり、面接に臨むということです。
活動を通して磨き上げる
2年前にMさん(47歳 男性)から相談を受けました。
彼は、勤務している会社の企業風土になじむことができず、転職を実現しようと考えていました。
しかし、理想は高く、自分が転職したい会社のことは抽象的なイメージしか持てていませんでした。
社会に役立つ事業に携わりたいのです。
そして、皆で一つの方向に向かって、フラットな関係のある組織風土の会社がいいです。
関心のある事業領域の会社がいいです。
転職活動を始めた直後であれば、抽象的なイメージであっても問題ありませんが、具体的なイメージに転換させなければいけません。
Mさんには、抽象的なイメージを具体化させることをお伝えしました。
なぜか、頭で考えることしかできない
Mさんには、お伝えしたことはつぎの3点です。
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自分の人材力を確かめる
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それを発揮できる会社を、①企業の成長段階、②業界・業種を確かめる
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具体的な会社をピックアップし、選考書類を提出し面接の機会をつくる
Mさんは、第1段階と第2段階は実行しましたが、致命的なことがありました。
第3段階を実行しなかったのです。第3段階は、身体と頭をつかうステージで、ここで「自分が提供できる付加価値」の伝わり方を確かめていくことが必要なのです。
しかし、Mさんはそれになかなか着手しませんでした。
まだ、書き込めることがある。
もう少しブラッシュアップしたい。
こんな思いで、ズルズルと第3段階に入ることを先延ばししてしまいました。
先延ばしすることの効用
Mさんには、何度も第3段階に入る必要性をお伝えしましたが、残念ながら、伝わりませんでした。
「必要性はわかっていますが、もう少し考えたいと思います。」
「あとは、自分でできると思いますので、自力でがんばります。」
結果的に、Mさんは第3段階の「具体的な会社をピックアップし、選考書類を提出し面接の機会をつくる 」ことに着手しませんでした。
そんなMさんから最近また連絡がありました。
「転職したいけれども、うまくいっていません。」
まとめ
Mさんが前に進めなかった理由は3つあります。
「自分が否定される」ことを避けたかったこと
どうしても転職したいという強い思いが持てていなかったこと
自分ひとりでやろうとしたこと
これら3つが相互に関与して、自分の外に対する転職活動につながらなかったのです。
ゆえに、期限を決めて取り組むことができなくなり、転職活動の停滞を招いたのです。
うまくいかなくてもいいから、リアルな転職活動という練習試合を積み重ねられれば、Mさんのような失敗は回避できます。
小さくても動くこと、そして、それを積み重ねることが大切なのです。
明日は40歳を過ぎた転職活動を成功させる4つのステップの2つめをお伝えします。
本日も、お読みいただきありがとうございました。