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【今すぐ転職したい方へ】 自分の市場価値を冷静に見極めることの大切さ

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「すごくがんばっているのに、どうしても認めてもらえない。」

「自分の処遇は、今の状態で頭打ち。先は見通すことができない。」

 

バブル入社組を悩ますポスト不足。右肩上がりの会社人生を描くことができなくなった今、「認めてもらえない症候群」に悩まされる人は多くいます。

 

第二次世界大戦後の復興期における工業化社会を支えた日本の人事制度は、労働時間や滅私奉公的な雰囲気の点で今でもなお色濃く残っている部分はありますが、報酬やポストといった処遇では大きく変わってきています。

 

いまや労働生産性が優先され、組織もスピード感ある決定が求められ権限移譲が進み、組織自体もフラット化してきています。

 

真面目に一つひとつの仕事を積み上げれば、ある一定の階層まで出世できた頃と異なり、明らかにポストは不足しています。

 

年功序列も崩れつつあり、上司が年下という状況は珍しくなくなりました。出世すること、上位のポストに就くことを自分の成功の条件にしていると、生きづらい時代になったのです。

 

40歳を過ぎると自分の存在価値を市場価値と照らし合わせて冷静にとらえることが必要になります。

 

たとえば、一つの会社で長年勤めていると、それなりの報酬を得ていたりしますが、それは社外でも同様に得ることができるものかを見極めることが大切になるのです。

 

この点で、自分の存在価値が市場価値を超えていると実感でき、かつ、より高いレベルで自分を試したいと率直に感じる場合は、「転職」することでキャリアは広がります。その選択をしても、後悔することはないでしょう。

 

しかし、自分の存在価値が市場価値と同等程度と感じる場合、「転職」することは余程の覚悟がない限り、ハイリスク・ローリターンです。

 

とくに、サラリーマンとして出世することが成功を意味すると感じている人の場合は、要注意です。上昇志向が通用するのは、自分が勤務している会社のみで社外ではまったく通用しないからです。

 

転職を考えるときは、市場価値との連動を無視してはいけないのです。

 

出世すること、上位のポストに就くことを自分の成功の条件にしていると、自分の成功のカギを他人に委ねていることになるため、上に行けばいくほど生きづらくなります。運がよければ思い通りのキャリアが広がりますが、そうでなければ、「認めてもらえなかった自分」を目の当たりにすることになるからです。

 

「取締役や部長にはなれなくとも、課長にはなれるだろう。そこまでいけば、少しは満足できるな。」と思っていても、それすら手に入れられなくなることが現実たくさん起こっています。

 

したがって、40歳を過ぎてからは自分の持ち味を自分の言葉で言語化できることが極めて重要になります。それができることは、自分の活かし場を見つけることができるからです。

 

自分の活かし場は自分が自分を最大限に活かせる場であり、他人が決めるものではありません。

 

他人によって認められるか否かが決まるのではなく、あくまでもコントロールするのは自分自身です。このことに意味があります。

 

自分のキャリアのあり方を自分自身で決めることができる人は、良い意味で「わが道を行く」覚悟ができる人になれます。

 

出世することを狙うことや上昇志向を否定しているのではありません。出して上位のポストに就くことで、自分の権限と責任が与えられると自分が貢献できる機会が増え、やりがいを感じることにつながりますから必要な意識です。

 

大切なことは、自分のキャリアを自分でコントロールできる選択肢を持つことです。

 

他人によってコントロールされるキャリアの広がりのほかに、自分がコントロールできるキャリアの広がりも選択できるようになることです。

 

そのためには、自分にとって最適なキャリアのあり方を自分で考えて導き出すことが重要になります。

 

これができれば、転職するという選択ではなく、転職せずに自分の活かし場を見出すことができます。

 

今の仕事の中で、自分の価値を再発見できれば、残された会社人生を密度濃く過ごすこともできるようになります。きっと仕事の成果もあがるでしょう。

 

このように限られた時間的資源を有効に活用するには、50歳前までに、自分のキャリアを自分でコントロールできる選択肢を見つけることが長い人生において極めて重要になるのです。

 

時間をかけて、自分自身と向き合うことを丁寧に取り組めば、必ず選択肢は見つかります。自分のキャリアを広げる源泉は、一人ひとりの人生の軌跡に存在するからです。

 

焦ることなく、自分自身と向き合うことで、自分のキャリアを豊かにできます。

 

安易な転職は禁物です。