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【円満退職】上司が退職願を受けつけないときのために、知っておくべき3つのこと

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昨年10月から転職の相談を受けていたYさんが、ようやく円満退職することができました。

 

しかし、円満退職するまでの道のりは厳しいものでした。上司が退職願を受け取らず、退職手続を進めてくれなかったからです。

 

まさか、このような事態に遭遇するとは想像していなかったYさんは、円満退職までのプロセスがわからなくなり、具体的な対処の仕方を私に相談してきたのです。

 

上司の心理状態を分析する

 

私から最初に伝えたことは、上司の心理状態を分析することでした。

 

具体的には、つぎの4つの点で、Yさんの上司はどのような心理状態にあるかを推測することから始めました。

 

<上司の心理状態>

  • 自分のマネジメント力を会社から否定されたくない
  • 嫌がらせをしている
  • 人手が足りずに困っている
  • 部下の将来がほんとうに心配だ

 

その結果、Yさんは、「自分のマネジメント力を会社から否定されたくない」「嫌がらせをしている」の2点が強いと推測しました。

 

つまり、上司が保身のあまり、嫌がらせをしているということが、Yさんの退職願を受けつけないという行動に転換しているということです。

 

退職手続きが進まないときの不利益

 

Yさんの場合、退職の手続きが進まないことで、大きな不利益が生じることが明白でした。

 

50日以上残っている年次有給休暇を取得できない

 

年次有給休暇を取得できないと権利を行使できないという不利益が生じ、転職にあたりスキルをブラッシュアップしたり、心身のリフレッシュしたりすることが叶わないという不利益も生じるものでした。

 

しかし、Yさんは上司に対して強く抗議することができませんでした。抗議することで、余計に自分が不利益を被るのではないかということを恐れたからです。

 

抗議して、なおさら退職手続が進まなかったらどうしようか。

 

この1点がYさんの行動を鈍らせてしまったのです。

 

大人の常識を知る

 

私は、Yさんに、「なぜ、行動することを躊躇するのか」と問いかけました。

 

「迷惑かけてしまうと思うと、なかなか行動できないんです。」

 

「上司が自分の保身のあまり嫌がらせをしている」にもかかわらず、それに抗議できなかったYさんを縛っていたのは、「長年お世話になった会社に迷惑をかけたくない。」という気持ちがあったからでした。

 

このような気持ちになることは、おかしいことではありません。とくに、社会人になってから23年も勤続していた会社を離れようとしているYさんのような人が、このような気持ちになることは自然なことです。

 

しかし、自分が腹落ちしない状態を放置しておくことは健全ではありません。退職願を受けつけてもらえないという状態は、私人としての権利が侵害されていることに他ならないわけですから、「大人の常識」で対抗することが必要です。

 

Yさんにも「大人の常識」で対抗することを進めました。

 

まとめ

 

Yさんに伝えた「大人の常識」とは、つぎの3つです。

 

  • 引き継ぎはしっかりと行う準備ができていること
  • 上司の行為は、違法行為であることを申し出ること
  • 専門家に相談する心づもりがあること

 

会社勤めをしていると、「無意識で会社に対抗してはいけない」と思い込んでしまいます。その結果、Yさんのように自分の権利が侵害されているにもかかわらず、抗議することができなくなってしまうことがあります。

 

「大人の常識」は、自分の責任をきちんと果たしたうえで、権利の行使を主張するという極めてシンプルなことです。

 

上司が退職願を受けつけてくれないならば、この3つを認識しておくことで、自分ができるアクションプランが広がることを認識することが大切です。

 

この3つを認識した上で、Yさんが取った行動を参考に具体的な対応について、明日以降お伝えしたいと思います。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。

 

【参考記事】

 

hiratsukacareer.hatenablog.com