45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

【バブル世代の方へ】 自分の経験を意味あるものとするために必要な5つの条件とは。

f:id:hiratsukacareer:20191002053452j:plain

 

45歳を過ぎて、ふと自分の社会人として経験を振り返るとき、経験の一つひとつを意味あるものとしてとらえることができれば、今後のキャリアの展望も開けます。

 

サラリーマンで、コツコツと仕事を積み上げてきたものの、思うようなポジションについていないことに悩んでいる人から相談を受けました。その人は、私と同じ世代。いわゆる「バブル入社組」です。右肩上がりの経済成長のもと、年齢を重ねればエスカレーター式にポジションが上がり、少なくとも「課長」にはなれると信じて疑わなかった世代です。

 

バブル経済崩壊後の経済成長が停滞により、年功序列型の処遇から成果主義型の処遇が進みました。この展開が「バブル入社組」の中でも、ポジションに就ける人と就けない人を生み出しました。出世するか否かということを、社会人としての価値判断軸として重視してきた人にとって、ツライ世の中になったのです。ポジションに就くことに価値観を置く人は、ポジションに就けないとあたかも「負け組」属したかのように感じ、、会社のなかで、①くさる、②あきらめる、③たんたんとする、のいずれかの行動を往々にして取りはじめます。

 

私は、キャリアの8割は自分でも予想しない出来事の積み重ねで築き上げられると信じています。

 

クランボルツ博士が提唱されている計画的偶発性理論は、この偶発的な出来事を重視されているものですが、40歳を過ぎた社会人が自分の社会人としての経験を振り返るときに活用してもらいたい理論だと考えています。

 

なぜなら、

 

自分が今現在対峙している出来事について、今現在は意味を感じなかったとしても、計画的偶発性理論に基づいて行動することを続ければ、「意味のある出来事」を積み重ねることができる。

 

計画的偶発性理論に基づいた考え方で仕事と向き合えば、「過去」「現在」「未来」の仕事について、それぞれを有機的に結び付け、意味のある出来事としてとらえることができる。

 

                            と考えるからです。

 

「好奇心」:興味関心をもつこと。(Curiosity)

「持続性」:飽きずにつづけること。        

                                                         (Persistence)

「柔軟性」:一つの考え方にとらわれず、臨機応

                      変に対応すること。(Flexibility)

「楽観性」:なんとかなる、いつかうまくいくと

                      思うこと。(Optimism)

「冒険心」:失敗を恐れないこと(Risk Taking)

 

この5つの条件を意識して、目の前の仕事に向かうことができれば、たとえ今現在ポジションに就いていないとしても、その「出来事」に意味づけできるのです。

 

確かに面白くないことが多いでしょう。

 

しかし、そのなかにも、

 

好奇心のタネを見つけ出し(好奇心)、

それを育むかのごとく持ち続け(持続)、

他の見方・考え方はないかを探し(柔軟性)、

いつか自分のためになると信じ(楽観性)、

自分に今できることを全力で取り組む(冒険心)

  

 という見方ができれば、数年後にポジションに就いていなかったことが「宝の源泉」になる可能性があります。

 

私は、ポジションに就いているか否かを社会人の存在価値を判断する基準としてとらえることをやめるべきだと考えます。とくに、バブル世代に対して、価値観を変えて仕事に取り組むことを勧めたいです。

 

計画的偶発性理論に基づいて自分の仕事を振り返ることができれば、自分の存在価値を表すキーワードを見つけることができます。そのキーワードこそ、これからの自分のあり方を指し示す羅針盤の役割を果たします。

 

今後のキャリアを考えるとき、計画的偶発性理論的な考え方を思い出していただきたいです。自分の存在価値を自分の言葉で語ることができるようになるからです。

 

遠回りなようですが、しっかりと自分を見つめることが大切です。

 

そして、その結果、自分のあり方を見つけることができれば、そのための手段として、「転職」するのか、「今自分が勤務している会社でもうひと踏ん張りするのか」を冷静に見極められます。仮に、会社から離れざるを得ない状況になったとしても、自分に相応しい選択ができるようになります。

 

「ゆっくり、いそげ」

 

自分のキャリアを長いスパンで考えて、迷いのないキャリアの選択をしていただきたいです。