ビジネスパーソンであれば、自分の意思とは裏腹に、自分が納得のいかない人事異動を経験することがあります。
会社という組織は、その集合体としての成果をあげるために、ヒト・モノ・カネ・情報という4つの経営資源を配分するものです。
ヒトには感情が伴います。ゆえに、「納得のいかない人事異動」という感情が生じるのです。
しかし、この感情を持ち続けることは、自分のキャリアに得なことはありません。
どうすれば、これを乗り越えればいいのか。
今日は、そのヒントをお伝えしたいと思います。
納得できない理由との対峙
納得できない理由は、「自分が認めてもらえていない」ということに尽きます。
今までの自分の貢献を認めてもらえていないという感じてしまうということです。
「置かれた場所で咲きなさい」と言われても、どうしても納得できないということは、経験した人でなければわからないものです。
私の場合、その感覚を覚えたことがきっかけで、転職を選択しました。
しかし、「自尊心が傷つけられた」ということが要因だったと、転職後に気づきました。あまりの料簡の狭さに滅入りました。このことが転職の後悔につながってしまったのです。
後悔を完全に払拭するのに3年かかりました。今は良い経験だったと総括できますが、当時は辛かったです。
こんな思いは抱かない方がいいに決まってます。
キャリアの転換にも大きな影響を与えるほど、納得できないという感情は威力があります。ゆえに、「納得できない」という感情を乗り越えるための術を、あらかじめ知っておくことは意味があります。
「置かれた場所で咲きなさい」は本当か?
”「置かれた場所で咲きなさい」と言われても、どうしても納得できないということは、経験した人でなければわからないものです。”と記しました。納得できないときは、置かれた場所で咲きなさいと言われても、そのように捉えることができないものです。
しかし、「置かれた場所で咲きなさい」は本当だと、私は感じています。
なぜならば、目の前にある現実から目を背けても、状況は変わらないからです。
理不尽な経験は良薬
理不尽な経験は、なるべく体験したくないものですが、見方を変えると、自分の糧になり得ます。
自分にはどうにもできないことに対して、なんとか打開策を見つけようとするかぎり。
私の場合、転職という選択をして、後悔して、そこから自分がしたいことを真剣に追求して、答えを見つけることができました。
おそらく、納得のいかない人事異動を経験しなければ、今の自分はいなかったでしょう。
打開策を見つけようとするかぎり、そのプロセスと結果が、自分の糧になりうるです。
まとめ
打開策を見つけようとするためのヒントをまとめとして、お伝えします。
自分だからこそできることをみつける。
与えられたポジションだからこそできることを見つける。
このことを意識して、行動すれば、納得のいかない人事異動を、自分のキャリアの広がりにつなげられます。
あきらめず、やけを起こさず、しっかり取り組んでいけば、自分の糧にできます。
くれぐれも、やけを起こして、衝動的に転職という選択肢を取らないように。
本日も、お読みいただきありがとうございました。