年末を控え、転職市場が動き出しています。
2020年の4月からの転職を目指している方も多いと思います。
このブログで何度もお伝えしていることですが、45歳からの転職は20歳代や30歳代と比較すると、慎重になることが必要です。
理由は、4つあります。
キャリアアップを図る転職を目指すならば、求められる役割のレベルが年齢相応に高くなること。
現職と同等の報酬水準を維持することが簡単ではないこと。
異なる組織文化に適応することが簡単ではないこと。
社会人としての実稼働時間が20歳代や30歳代と比べると短いこと。
これらのことを踏まえると、45歳からの転職を決断するためには、相応の準備が必要になります。
転職の目的を整理する
人それぞれに転職の理由があると思いますが、もっとも肝心なことは、転職に求めることの明確化です。転職の目的と言ってもいいでしょう。
目的を明確化しない転職活動はあり得ないわけですが、実は、この目的が漠然としている場合が往々にしてあります。
履歴書や職務経歴書の準備には時間をかけるものの、目的を明確化することには時間をかけないということです。
そもそも転職することが自分のキャリアにとって、どのようなインパクトがあるのか。
そのインパクトは、何年先までを想定しているのか。
転職によって、自分はどのように変化したいのか。
なんとなく転職しようではなく、じっくりと自分の内心と向き合うことが必要なのです。
自分と向き合う
もっとも手軽に取り組み始められることは、転職の目的を紙に書き出すことです。内心を紙に書き出すことで、頭の中でフローな情報として流れてしまいがちな、自分の思いや考えを可視化することができます。
最近、手書きすることの大切さが見直されてきています。手を動かすことで、自分の脳が活発に動き出します。脳内にストックされていた自分の思いや考えが、脳の外に出されて、脳内に余白ができるという効果があるのです。
転職の目的が明確になっている人であっても、それを紙に書き出すことで、最終的な決断をするときにブレない自分を維持できるのです。
整理する軸とは?
とは言え、転職の目的を整理するために一定の軸が必要になります。
軸としておススメしていることは、つぎの3つです。
1.生計の軸
2.成長の軸
3.つながりの軸
これら3つの軸を踏まえて、それぞれを時間軸と交差させて整理するということです。
具体的には、つぎのような捉え方です。
生計の軸は、まさに生きていくための生活の糧としての観点を捉えること。
成長の軸は、自分のキャリアの広がり、可能性としての観点を捉えること。
つながりの軸は、公私ともに、自分と社会とのかかわりの観点をとらえること。
まとめ
転職の目的が明確化されていないと、いざ転職を決断するときに、ブレてしまうことがあります。一度、ブレると、それが転職すべきか否かという大きな迷いにつながり、キャリアの転換期において後悔の種を残すことになりかねません。
少し手間がかかりますが、3つの軸をもとに転職の目的を整理することが、転職するにせよしないにせよ、よりよいキャリアの転換につながります。
明日は、この3つの軸の取り扱い方についてお伝えしたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。