支援をしてきたNさんが、無事に転職を決められました。
お会いしてから約2ヶ月。
Nさん自身が転職活動する際に客観的なアドバイスが必要と考えたことが転職支援のきっかけでした。
Nさんは45歳、IT系の会社(業界は守秘義務の関係で公開できませんが、大手企業のシステム系子会社)にSEとして勤務されています。
Nさんの転職支援を通して、45歳からの転職を成功させるために必要なことを再認識しました。
そこで、今日から3日連載でお伝えしたいと思います。
今日は第1のヒントとして、目的を明確にする、をお伝えします。
ヒント1:目的を明確にする
SEの需要が伸びているとは言え、45歳を過ぎてからの転職は簡単ではありません。
Nさんの場合も同様で、4社にエントリーし、内定を得た会社は2社。
適切な表現ではありませんが、勝率は5割でした。
Nさんの転職活動を支えたことは、転職によって何を得たいこと、つまり、目的を明確にしたことです。
就職氷河期で社会人デビューしたNさんは、お父様の仕事が士業(弁護士、司法書士、一級建築士等の「士」業)であったことも影響して、つぎのことを強く意識されていました。
それは、「手に職」を持つことです。
自分が「手に職」を得るために必要なことは何かを常に意識していたNさんは、現在勤務されている会社では、それに限界があることを感じていました。
一つの業界や会社では、「手に職」の可能性が広がらないことに危機感を感じたということです。
「今の自分に備わっているチカラ」をより発展させるには、自分のチカラを発揮して、かつ、自分のチカラの限界値を上げることが必要であると強く認識されました。
「手に職」という明確な目的が土台となり、自分のありたい姿を自律的に組み立てたことが、ブレない転職活動につながったのです。
逃げの転職ではないこと。
目的が明確であると、ただ単に環境を変えたいという「逃げの転職」ではなくなります。ゆえに、面接でも転職理由を説得力をもって伝えることができたのだと思います。
まとめ
45歳を過ぎた転職を成功させるには、目的を明確にすることが必須条件です。
目的とは、5年後、10年後の自分のありたい姿を自分として考えることです。
Nさんは、そこから逆算して思考したことが「ブレない」自分の軸を持つことができました。
「なんのために」という意識がなければ、45歳からの転職は成功しないと言っていいでしょう。
明日は、第2のヒントをお伝えします。
本日も、お読みいただきありがとうございました。