上司との関係をテーマに、45歳を過ぎたビジネスパーソンのパフォーマンスアップにお役立ちすることをお伝えしています。
上司との関係が思わしくないとき、それを改善しようと思い悩んでも、生産的ではありません。
「相性が合わない」
「言っていることがよくわからない」
「自分のことを理解してもらえていないかもしれない」
このような悩みを抱えてしまうことは、自らモチベーションを落としていると、私は考えます。
それよりも、上司をうまく使うことを考えたり、上司に有無を言わせないくらい自分のチカラを見せることを考えることに、時間と労力を費やすことの方が生産的です。
【参考:過去記事です】
hiratsukacareer.hatenablog.com
hiratsukacareer.hatenablog.com
さて、上司との関係をテーマに今週は投稿してきました。
今日はその総括として、「いやでも上司が認めざるをえない部下」になるためのヒントをお伝えしたいと思います。
期待を超えるアウトプット
10年前に取引先を接待する機会がありました。その準備を入社10年目の部下(女性)に任せました。
私は接待する会社のことに加えて、2つのことだけを伝えました。
それは、先方の人数と接待の時間(1時間程度であること)。
正直、時間も短いのでそこそこの接待ができればいいか、と私は思っていたので、当日まで、準備がどの程度まで完了しているか報告がなくても気にしていませんでした。
彼女からは接待当日に準備は整っている旨の報告を受けました。
私の上席である上司とともに店に赴いたとき、その光景に驚きました。
彼女が店の前で待機していてくれたのです。
私が待つように指示したわけではありませんでした。
待機していてくれたのは、あくまでも彼女の判断でした。
なぜか。
少しの時間でも取引先に喜んでいただくためには最大限のおもてなしが必要だと考えてくれたからでした。
接待の翌日、なぜ店の前で待機してくれていたのかを聞いてみました。
「上司たちが遅れて来てしまったら、取引先が不快な思いをされるかもしれないと思ったからです。」
魂は細部に宿る
軽い接待の準備とは言え、彼女は決して手を抜かなかったのです。
私が指示していないにもかかわらず、目立たない仕事であっても、自分ができることを自発的に考え、行動してくれたのです。
そのことが、上司である私はとてもありがたく感じました。
そして、彼女は仕事に対してこのような姿勢で向き合ってくれているのだと感じるようになったのです。
上司も人の子です。このような思いをもっている部下には真剣に向き合おうと思えるようになりました。
実際にこの出来事以来、私だけではなく、私の上席も含めて、「期待を超えるアウトプット」を出す社員として彼女は評価されるようになりました。
小さな仕事に向き合った真摯な姿勢が、部下としての彼女の評価を上げたのです。
まとめ
上司を自分で選ぶことができないからこそ、部下として期待されていることを大きく上回る成果を出すことに注力することが大切です。
それも、端から見たらカッコイイ仕事や目立つ仕事ではなくとも、自分に任された仕事がたとえ小さくとも、さりげなく期待を上回る成果を出す。
こんな部下ならば、上司は評価せざるを得なくなります。
万が一、上司が評価しなくても、周りの誰かが見ていてくれて評価してくれるはずです。
「自分が、自分が」という前のめりの姿勢ではなく、確実に仕事を遂行して期待以上の成果を出すことを考える。
45歳を過ぎたビジネスパーソンとして、自分の時間を有効に活用するために、是非意識してみてください。
本日も、お読みいただきありがとうございました。