何度もお伝えしているとおり、部下は驚くほど、自分の考えに共感してくれないものです。
そして、業績責任を負っている上司としては、部下を育成して、組織としての業績を達成することに日々心を砕くものです。残念ながら、多くの場合、部下はそのことを知らず、部下の目線で仕事を捉え、上司を悩ませます。
部下マネジメントが、上司である自分の存在価値と直結しているがゆえに、
昨日まで、『たった4つだけ! 部下マネジメントの難しさから解放される考え方』を4回にわたってお伝えしてきました。
今日は、連載最終回として、4回を総括し、できない部下をできる部下にするための○○をお伝えします。
「価値観」とは何か
「価値観」は、人のすべての行動の源泉です。極端に要約すると、「好き・嫌い」または「快・不快」です。
「価値観」は人が歩んできた人生経験を通して形作られ、無意識のうち、「快」を求め、「不快」を避けます。
したがって、「価値観」は人の人生観そのものと言えます。
それゆえに、なんら制限を加えることなく、自分がやり続けてしまうことの中に「価値観」が出てきます。
4つのタイプに分けてみると・・・
目の前にいる部下がどのような状態にあるかを観察することで、部下の「価値観」を把握するきっかけをつかめます。
具体的には、つぎの4つのタイプに分けます。
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仕事に夢中になっているタイプ
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ワーカーホリックになっているタイプ
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現状維持をよしとしているタイプ
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燃え尽きてしまっているタイプ
4つのタイプは、仕事に対する部下の認識を「快・不快」で捉える軸と、仕事に対する部下の意欲を「プラス・マイナス」で捉える軸で分類すると、4象限に現れるものです。
仕事に夢中になっているとすれば、認識は「快」、意欲は「プラス」
ワーカーホリックになっていれば、認識は「不快」、意欲は「プラス」
現状意思をよしとしてれば、認識は「快」、意欲は「マイナス」
燃え尽きてしまっていれば、認識は「不快」、意欲は「マイナス」
まとめ
4つのタイプを通して、部下がどの状態にあるかを把握できれば、部下の状態に合わせた「かかわり方」の糸口が見えてきます。
とくに、認識が「不快」の状態、意欲が「マイナス」の状態は、早期にその原因を解き明かすことが必要です。
原因を解き明かすヒントは、10月7日から10日まで連載した記事の4つのステップでお伝えしてきました。
部下マネジメントでお悩みになっているならば、是非お読みください。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
【参考:4回の連載記事です】
1つめのステップ:「教えること」
hiratsukacareer.hatenablog.com
2つめのステップ:「部下に小さな成功体験を積ませること」
hiratsukacareer.hatenablog.com
3つめのステップ:「伝えたいこと(上司である自分の考えや思い)を記述すること」
hiratsukacareer.hatenablog.com
4つめのステップ:「マネジメントすべきことを明確化すること」 hiratsukacareer.hatenablog.com