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40歳を過ぎた転職を失敗しないための3つのヒント その3:敵を作らない(連載終了)

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40歳を過ぎて晴れて転職することができたとしても、それによって明るい将来が見えてくるわけではありません。転職はあくまでもキャリアの分岐点です。当たり前のことですが、転職した後の行動次第では、転職後のキャリアが暗転することはよくあることです。

 

人事の仕事に携わっていると、面接では好印象だった人の入社後の評価が極端に下がるケースが往々にしてあります。多くの場合、実際に一緒に働いてみると、その人の言動が評価を極端に下げる要因になっているわけですが、当の本人はそのことに気付いている節がなく、結果として、職場で浮いた存在になってしまうことがあるのです。

 

せっかく覚悟をもって決断した40歳を過ぎた転職。

失敗するわけにはいきません。

 

今日は連載の最終回。テーマは敵を作らないです。

 

信頼残高の育て方

この連載の最初に「信頼残高」を積み上げる大切さをお伝えしました。転職した会社でゼロから人脈を築き上げていくことが、転職後の活躍の可能性を広げ、成果を創出し、組織に貢献することにつながるからです。

 

仕事は協業の上で取り進めるものなので、苦労して築いた信頼残高を大切に育てていくことが重要です。というのも、ちょっとした意見のすれ違いや誤解が原因で、その信頼残高が壊れてしまうことが多々あるからです。たとえば、転職後の会社で信頼残高が積み上がっていく感覚をもつときに注意が必要になります。適度に緊張感がほぐれて、素の自分が表れやすくなるからです。

 

価値観を受け止める器

素の自分が表れると、転職後の会社の仕事の進めを批判的に評価する言動をしやすくなるので注意が必要です。信頼残高があるから大丈夫だろうと自分が思っていても、それを相手が受け止めてくれるかは別問題です。

自分としては現状を踏まえた改善提案をしているつもりでも、受け止める側はあたかも自分を批判的に捉えていると感じてしまうことが往々にしてあるからです。

転職後の会社の仕事の進め方を理解するには、それがどのような経緯をもって作り上げられたものであるかを理解することが必要になります。少し大げさですが、相手の仕事に対する価値観について、その価値観が作り上げられたプロセスを含めて理解することが必要になるのです。

 

つまり、相手の価値観を受け止めることが重要になるのです。

 

相手の価値観を受け止められないと、自ら敵を作ることになり、仕事の環境を自ら悪化させてしまうことになります。

 

まとめ

敵をつくることを軽く見てはいけません。なぜならば、それが伝播してしまうからです。転職直後の会社で自分のチカラを存分に発揮するためには、自分で働く環境を整えることが大切です。

 

出過ぎず、しかし、思う存分活動できる環境を工夫して創造する。

 

さて、今日はシリーズ連載最終回です。

 

信頼残高

コミットメント

敵を作らない

 

 

この3つを意識して行動することで、40歳を過ぎた転職を失敗したと感じる機会が格段に減ります。

 

自分のキャリアを豊かなものにするために、意識していただければ幸いです。 

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。