40歳を過ぎて晴れて転職することができたとしても、それが明るい将来を保証してくれるものではありません。転職はあくまでもキャリアの分岐点に過ぎず、転職した後の行動次第では、転職後のキャリアが暗転することはよくあることだからです。
せっかく覚悟をもって決断した40歳を過ぎた転職。失敗しないことが大切なことです。
そこで、昨日から3日連載で、失敗しないための3つのヒントをお伝えしています。
2日目の今日は、コミットメントについてです。
自分に対するコミットメント
人それぞれに転職の目的は異なるわけですが、自分に対するコミットメントとは、転職後に改めて自分の覚悟を固めることを意味します。自分の意思として成し遂げたいことを明らかにすることとも言えます。
そのためには、自分の人材力が何であるかを振り返ることです。
私は人材力は、(【基礎力】+【専門力】+【再現力】)×【人間力】という公式で表わせると考えます。自分に対するコミットメントとは、この4つのチカラをいかに自分らしい発揮の仕方と貢献の仕方について、あるべき姿を描くことをオススメしています。
あるべき姿を描ければ、それに近づけるために必要となる行動を自立的に考えるマインドが醸成されるからです。
会社に対するコミットメント
自分の人材力を通して、自分に対するコミットメントを固めた後は、組織に対するコミットメントを固めることです。
入社前に描いていたことと入社後のそれは、多かれ少なかれギャップがあるものです。
そのギャップも良い意味で想定外のことと捉えて、「自分の貢献を通した成果創出」につなげることが必要になります。
転職後、なるべく早く、「どのように会社に貢献し、成果を創出するか」を言語化し、上司や同僚に宣言するということをオススメしています。ここまでやる人は極めて少ないのですが、宣言することにより、よい意味で自分に負荷をかけてみると、自然と覚悟が決まってきます。
それゆえに、自分が働くことになる会社に対するコミットメントは意味があるのです。
まとめ
40歳を過ぎた転職で失敗しないための2つ目のヒントは、コミットメントを固める得るということです。
コミットメントも、「自分に対するコミットメント」と「会社に対するコミットメント」という2つの種類があります。
2つのコミットメントを固めることは、自分の進む方向性を固めることにもつながります。自分の進む方向性が固まると、それを実現するために必要なことを自分の脳が考えはじめてくれます。
これが、自律的かつ主体的に考え、行動するための礎になると、私は考えます。
40歳を過ぎた転職を失敗しないためにも、2つのコミットメントを、自分の言葉で語れるようにすることが、大切になるのです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。