転職したものの、転職後の会社がどうにもなじまないと感じてしまう。
人は環境が変われば、それに適応するためにそれなりの時間を要するので、当たり前のことでもあります。しかし、40歳台で転職後の会社に違和感を感じてしまうと、転職したこと自体を必要以上に後悔してしまったりします。
自分の専門を活かせる仕事をしたいと考え、転職しました。
転職活動も順調に進み、首尾よく内定も取れ、晴れて入社した。
残念なことに、入社初日から強烈なカルチャーショックを受けた。
前の会社では当たり前だったことが、そうではないことを目の当たりにしてしまった。
こういうことはよくあることです。
相談を受けた方々が口にした転職したことを失敗したと感じたきっかけは、つぎのようなものです。
ITインフラがあまりに脆弱。「メールアドレスに所属部署が入っていない」「稟議書や情報共有がすべて紙ベース」。前の会社では、すでにweb環境が整備されていたため、転職後の会社を貧祖に感じてしまった。
仕事に対する考え方も、前の会社とは大きく異なっていた。「○○については、このような形で作業してください。」というような業務指示が、そこかしこで多用されていた。転職前の会社では、「作業」とは「考えることが必要ない仕事」という文化があったため、転職後の会社の仕事に対する認識に幻滅してしまった。
「まずい。これはとんでもない会社に来てしまったかもしれない。」
「ある程度は予想していたけれども、ここまで違うとは・・・。」
せっかく覚悟を決めて、40歳台でキャリアチェンジをしたならば、それを失敗したと感じて後悔することはもったいないことです。このようなキモチになったときは、なんとかリカバリーすることが大切です。
転職したことを失敗し、後悔したと感じてしまうことの原因は大きく2つあると、私は認識しています。
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前の会社と比較して、転職後の会社に馴染めそうにないと感じてしまった
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自分の実力が明らかに不足していることがわかってしまった
そこで、本日と明日は、このような状態からリカバリーする対処法について、お伝えします。
環境や文化のことで悩まない
転職は異なる環境と文化を受け入れざるを得ません。どれだけ、転職後の環境や文化が違和感があったとしても、それを理由に退職するわけにはいきません。
環境や文化を俯瞰するとわかることがあります。それは、転職直後の自分が一気にそれらを変えることはできないという当たり前のことです。
ゆえに、そのようなことで転職したことを失敗したと評価することは、生産的な頭の使い方ではありません。
(もっとも、転職後の環境や文化があまりに劣悪である場合は、緊急避難として退職することを積極的に考える必要があります。)
悩みを逆手にとる
40歳台で転職した人には、組織の活性化につながる貢献が期待されています。それは、経験をもとにした組織マネジメントのことを、明示されていなくても、期待されていることが往々にしてあるからです。
むしろ、明示されていない方が好都合であったりします。期待を超える貢献につながりやすくなるからです。
環境や文化を俯瞰することで、自分が課題に感じたことを、会社の業績を上げるための提言につなげることができれば、個人の成果のみならず、会社の成果を上げることにもつながります。
つまり、転職後の環境や文化のことで悩んでいることを逆手にとることで全体最適視点をもった人材として評価されるきっかけをつかめるのです。
まとめ
転職後の会社の環境や文化で失敗したと感じて、後悔したときは、環境や変化にかかわる違和感を課題として取り上げ、転職後の会社をよくするための提言につなげていく行動を、私はオススメします。
40歳台のビジネスパーソンに求められる課題発見力、仮説構築力、問題解決力をアピールする絶好の機会となりうるからです。
「災い転じて福となす」
悩んでいる時間があれば、自分ができることを行動に移していくことが、結果として、仕事を自分事として捉えるきっかけとなり、自分の存在感を高めることにつながります。
自分の存在感が高まれば、転職の悩みは小さくなっていくものです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。