40歳台のビジネスパーソンは、時として、自分のキャリアの見通しが立たないという漠然とした不安を抱くことがあります。
自分は何ができているのか
自分は何を目的で仕事をしているのか
自分の仕事に達成感を感じられない
若いころはパフォーマンスが高かった人であっても、40歳台にキャリアの見通しが立たなくなると、キャリアの踊り場にいるかのような錯覚を持つからです。
私が、転職するか否かで迷いを感じている人に対して、「やり方」よりも「あり方」を見極めることが大切だとお伝えしている理由は、「あり方」を見極められれば、錯覚を解消することができると考えているからです。
今日は、ビジネスパーソンならば、自分の「あり方」を知らないと損をするの3回目です。
「あり方」を知ろうとするとき、注意しなければならないことがあります。
それは、「あり方」を考えるがあまり、頭でっかちになってしまうことです。
動けない自分
自分の「あり方」を極めようとすると、理想にばかり目がいってしまい、自分が何をしたのかが、見えてこなくなります。
自分の「あり方」は、理想形とも言えます。
それゆえに、きれいな自分を追い求めすぎてしまい、「自分がどう動いていくか」が決めきれなくなってしまいます。
決めきれない、動けない自分が姿を見せてしまうのです。
現実逃避に近づく
動けない自分が姿を見せてしまうときに、自分のキャリアの分岐点が重なりあってしまうと、健全なキャリアの選択はできなくなります。
理想はなんとなく見えているものの、現状はそれと遠い状態。
それを認められない自分。
結果として、自分がどうしていいのか、見えてこない。
このような状態に陥ると、自分に足りないことを埋めようとするものです。
現実を理想に近づけるために、ひたすらに新しい情報をインプットしてしまうのです。
インプットすることで、理想に近づいている自分を感じてしまい、それを「動いてる自分」と錯覚してしまいます。
動くことが大切
自分の「あり方」が理想であり、現状と乖離があるとき、それを埋めるためにインプットすることも大切です。しかし、より大切なことは、その乖離を埋めるために、実際に動くこと、もしくは、インプットした情報を活用してアウトプットすることです。
理想を追い求めると、「いま、ここで」できることに手をつけないことがままあります。現実逃避することなく、自分にできることを着実に実行することで、自分の「あり方」がより鮮明に認識できてくるのです。
転職しようか否か迷っているときこそ、自分の「あり方」をもとに、実際に動いてみて、実績を出してみることをオススメします。実際に動いて、実績を出してみることで、自分の人材力を事実をもとに明確に認識することができます。
立ち止まるのではなく、動くこと。
自分の「あり方」をより確かめるために。
このことを頭の片隅においておくことが大切だと、私は考えます。
まとめ
キャリアの選択を失敗しないために。
自分の「あり方」を知ることは、大切な人生における選択を見誤らないための必須要件です。
自分の人材力をもとに、自分の「あり方」を見極めることを知るということは、転職するしないにかかわらず、必要なことです。
自分の「あり方」は、自分の力を活かす源泉です。
その源泉が他者に貢献する自分を見つけることにつながり、自分の存在価値を実感できます。
転職するか否かで迷うときは、自分の存在価値が見えていないときでもあります。
つまり、自分の「あり方」を知ることで、自分の存在価値が見えてくるのです。
それゆえに、自分の「あり方」を知ることは、意味があるのです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。