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【転職の悩み】「 転職ノウハウは必要か?」~「やり方」よりも「あり方」を極めることの大切さ~(連載8)

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初めての転職なので、何からやればいいのか、わかりません。とりあえず、情報を集めることから始めたのですが、かえって迷ってしまいます。

 

転職ノウハウをいろいろと集めると、なんとなくやり方はわかるのですが、そのまま取り組んでみても、果たしてうまくいくのか・・・。

 

いちばん行きたい会社はあるんですが、履歴書を出して、採用されなかったときを想像すると、二の足を踏んでしまいます。

 

40歳代での転職は、時間的な猶予もあまりなく、かつ、自分のやってみたい仕事と巡り会う機会も少ないと感じがちです。それゆえに、とにかく上手に転職活動を進めたいという気持ちになり、転職ノウハウを集めたくなります。

 

転職ノウハウにこだわりすぎて、形式的なことに意識が集中してしまったりすると、自分の本心を見失います。本心を見失うと、偽りの自分をあたかも本物の自分と錯覚してしまいます。問題は、錯覚していることを自分が気づかないことです。キャリアの転換期において、このような錯覚を持つことは相当大きなリスクにつながります。絶対に避けなければいけません。

 

 

しかし、ある程度は転職ノウハウを集めることも必要です。

 

履歴書、職務経歴書、エントリーシートの記述法、面接時に立ち振る舞い、アピールの仕方。

 

こういった転職ノウハウを知らないと、大きなディスアドバンテージになりかねません。

 

たとえば、初めて商談するときに、自分から名乗らない営業担当者を想像してみてください。印象はよくないことがわかりますよね。稚拙なことですが、初めて商談するときは、自分から氏名を名乗るというビジネスマナーを知らないと、このようによくないイメージを相手に与えてしまいます。

 

転職においても同様です。

 

面接を受ける際、「自分から氏名を名乗ることが好印象につながる」というノウハウ(マナー)を知らずにいた場合、自分から氏名を名乗る応募者と比較すると、マイナスイメージを面接官に与えてしまいます。

 

ゆえに、ある程度は転職ノウハウを知っておく必要はあります。「やり方」は何冊かの本を熟読すれば、ある程度身につくものなので、心配は不要です。

 

しかし、「あり方」は簡単には明らかになりません。

 

「あり方」とは、「なぜ、自分は転職というキャリアを選択しようとしているのか」という「自分の目指すこと。人生で大切にしたいこと」を自分の言葉で明確にすることです。大上段に構えて「あり方」を明確にしようとせず、等身大の自分を見つめ直すことが大切です。

 

等身大の自分を見つめ直すときに有効なフレームワークは、「自分の人材力」という捉え方です。

 

自分の人材力={(基礎力)+(専門力)+(再現力)}×(人間力)

 

この公式をフレームワークとして、一つひとつの「チカラ」を見極めていくことで、「あり方」が見えてきます。

 

遠回りなようですが、小さな気づきを積み重ねることが、「あり方」を明確化に確実につながります。

 

転職ノウハウを集めて「やり方」を極めるよりも、「自分の人材力」を再確認して、「あり方」を極めることが大切です。

 

とくに、40歳代の転職を考えるときは、「あり方」の極め方が甘ければ、後悔につながることがあります。後悔するようなキャリア選択だけは絶対に避けなければいけないのです。

 

「自分の人材力」について、明日からお伝えしたいと思います。

 

本日も、お読みみいただきありがとうございました。

(明日の連載に続きます。)

 

【参考:本シリーズの過去記事です】

 連載1:迷いが大きくなる原因は?

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 連載2:「直感」に頼ることの危うさ

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 連載3:現状維持モードの危うさ

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

連載4:根拠のない自信を直感と錯誤するな! 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 連載5:「じぶん」の経歴をまとめるときのチェックポイント

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

連載6:転職フェアを有効に活用するには?は

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

連載7:過去の経験と自分の感情のつながり 

hiratsukacareer.hatenablog.com