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【転職の悩み】 「じぶん」の経歴をまとめるときに、注意しなければならない3つのチェックポイント (連載5)

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40歳を過ぎて自分のキャリアを大きく変えようとすることの難しさは、当事者でなくとも想像がつくと思います。

 

40歳を過ぎて「転職」しようか、今の会社に残ろうかという究極の選択に迫られたとき、的確な準備をしないと、納得感の低い決断になってしまいます。

 

やみくもに準備しようとしても、「労多くして好少なし」という残念な結果になってしまいます。

 

たとえば、履歴書や職務経歴書を書きあげるときに、的確な準備がなければ、魅力のない、薄っぺらな内容になってしまいます。

 

40歳代は、「じぶん」の残りの社会人としてのキャリアを棚卸する一つの節目です。

 

それは、商売をしているお店が決算期に棚卸をし、現状を確認し、つぎの商いの機会を見極めることと同じだと考えるからです。

 

大切なことは、何に労力と時間をかけて、的確な準備をするかということがポイントになるわけですが、そのときに注意しなければならないチェックポイントが3つあります。

 

そこで、本日は、「じぶん」の経歴をまとめるときに、注意しなければならない3つのチェックポイントをお伝えしたいと思います。

 

1:なんとかなると思うこと

 

「じぶん」のキャリアを振り返るなんて、ただ単に時系列で担った仕事を書き連ねておけば大丈夫だろうと思ってしまうことが往々にしてあります。たしかに、事実を列挙することに違いはありませんから、形としては整えられるでしょう。在籍していた会社名、部署名、在籍期間、役職位、担当業務等々を正しく列挙できれば、形式的には門歳ないものができあがるでしょう。

 

しかし、キャリアの転換期における準備を考えるとき、形式的な書類を整えることがキャリアの振り返りになるわけではありません。大切なことは、少なくとも、事実をもとにした①自分の貢献ポイント、②貢献したときの自分の立ち位置、③他者との協業の状況を振り返っておかなければいけないからです。

 

会社が、40歳を過ぎたビジネスパーソンに求めることは、「組織のチカラ(他者のチカラ)を活かして、業績を上げ、貢献するチカラを保有している人材」としての可能性です。ゆえに、会社は、40歳を過ぎたビジネスパーソンには、①貢献してくれるチカラ、②再現性をもって貢献してくれるチカラの可能性を重視します。

 

つまり、かなり精緻に「じぶん」の経歴を再確認しておかないといけないのです。

「なんとかなる」という思いは持ってはいけないのです。

 

2:一気にまとめようとすること

 

毎日忙しく仕事をしている人がほとんどでしょうから、「じぶん」の経歴を集中してまとめようとしてしまうことがよくあります。

 

先日も、職務経歴書を書きかげなければいけないと思いつつ、先延ばししてしまい、その提出前日に徹夜で仕上げたという武勇伝を相談者の方から伺いました。

 

「じぶん」の経歴をまとめる際は、かなり緻密に「じぶん」の経歴を再確認しておく必要がありますから、一気にまとめようとすることは、抜け漏れを誘発するため避けなければいけません。

 

つまり、一気にまとめようとしてはダメです。

 

「じぶん」の経歴をまとめるための工程表を組むことをおススメします。工程表を組むことのメリットは大きく3つあります。

 

  1. まとめる視点をあらかじめ認識できる
  2. まとめるために必要な時間を見積もることができる
  3. 期限を確定できる

 

です。

 

一気にまとめようとするのではなく、少しずつでも時間をかけてまとめることで、なんども「じぶん」の経歴を目にすることになります。

 

「前日には気づかなかったことを今日は気づくことができた」

 

ということはよくあることです。

 

1日15分でも「じぶん」の経歴をまとめることに時間を投入することも意味があることだと、私は考えます。

 

とにかく、一気にまとめようとすることはNGです。

 

3:「じぶん」の仕事に対する感情を見落としてしまうこと

 

会社が、40歳を過ぎたビジネスパーソンに求めることは、「組織のチカラ(他者のチカラ)を活かして、業績を上げ、貢献するチカラを保有している人材」としての可能性です。

 

会社は、40歳を過ぎたビジネスパーソンには、「貢献してくれるチカラ」と「再現性をもって貢献してくれるチカラ」について、その人の可能性を重視します。

 

それでは、会社が、人の可能性を感じる源泉はなんでしょうか?

 

私は、会社が人の可能性を感じる源泉は、その人の持つ「仕事に対する価値観」にあると考えています。

 

おおげさな言い方かもしれませんが、「じぶん」のミッションをどのように捉えているか、そのミッションが会社の方針、会社で働いている人と共鳴するか、といったことです。

 

仕事に対する価値観は、「どういう思いで仕事に取り組んできたか」ということによっ形づくられます。それゆえに、「じぶん」の経歴を事実をベースに振り返るだけではなく、「そのとき、どういう思いでいたのか。それが現在の「じぶん」にどのような影響を与えたか。」という「じぶん」の感情も併せて振り返っておくことが重要になるのです。

 

青臭いことを言うようですが、「働くことに対する価値観」が、それを聞いた人の感情をどれだけ震わせられるかが、会社が人の可能性を感じる要因だと、私は感じています。

 

まとめ

 

「じぶん」の経歴をまとめるときに、注意しなければならない3つのチェックポイントをお伝えしました。

  1. なんとなると思うこと
  2. 一気にまとめようとすること
  3. 「じぶん」の仕事に対する感情を見落としてしまうこと

 

「じぶん」のことは、わかっているようでわかっていないものです。

 

それゆえに、簡単にできそうだと錯覚してしまいますが、それは誤りです。

 

40歳を過ぎて「転職」しようか、今の会社に残ろうかという究極の選択に迫られたとき、今日お伝えした3つのチェックポイントを念頭におき、的確な準備をしていただきたいと思います。

 

「じぶん」の意思決定を、「じぶん」が腹落ちした決断としていただきたいと、私は願うのです。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。

 

(明日の連載に続きます。)

 

【参考:本シリーズの過去記事です】

 連載1:迷いが大きくなる原因は?

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 連載2:「直感」に頼ることの危うさ

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 連載3:現状維持モードの危うさ

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

連載4:根拠のない自信を直感と錯誤するな! 

hiratsukacareer.hatenablog.com