28年前、初めてTOEICを受検し、ヒアリングの問題に取り組んでいるときに、痛切に感じたことがあります。
「????、なんだ?なんだ?」
問題の傾向をまったく把握しておらず、いきなりヒアリング問題が始まり、それについていけず、どんどん遅れをとる。
焦るがあまり、ますます聴き取りができなくなる。
結果として、見るも無残な結果に終わりました。
その後、英語研修を受けたとき、講師がTOEICのヒアリングを受検する際の秘訣を教えてくれました。
それは、
「ナレーションの最初の一言に集中すること。」
でした。
Whoなのか、Whenなのか、Whereなのか、Howなのか。
とにかく最初の一言に集中しさえすれば、「何を問うているか」がわかるからということでした。
このアドバイスにしたがって、TOEICを受検しました。
講師のアドバイスは、効果てき面でした。ヒアリング問題に難なく答えることができ、点数も飛躍的に伸びる結果になったのです。
前置きが長くなりました。
TOEIC受検のノウハウをお伝えすることが目的ではありませんが、「問い」がいかに大切であるか、ということをお伝えしたかったのです。
私たちは、日常生活を送るうえで、「じぶんに対する問い」を立てていると思います。
その「問い」に答えることで、さまざまな判断を行い、生きているのだと思うのです。
それゆえ、「問い」の質が、その判断の質に大きな影響を及ぼすことになると、私は考えます。
とくに、キャリアの転換期における「問い」は、適切な結論を導くためにも、極めて重要になります。
5+3=8 (正解)
5+3が8であるという答えを導くためには、5と3を足すこと、つまり、「+」(足す)という「問い」によるものです。
しかし、キャリアの転換期では、「+」(足す)という「問い」を立てながら、
5+3=15 (不正解)
という答えを導きたくなってしまうのです。
この場合、「+」(足す)ではなく、「×」(かける)という「問い」がなければ、15という答えを導くことはできません。
キャリアの転換期では、適切な「問い」を立てることができなくなることがあります。
5+3=15 (不正解)
5+3=15 (不正解)
5+3=15 (不正解)
結果として、「不正解」の無限ループに陥ってしまうのです。
この状態が、「迷い」を生み出しているとも言えます。
つまり、5ロ3=15 にするためには、ロの中に、「×」という「問い」を入れるために秘策が必要だと、私は考えます。
「「+」(足す)ではなく、「×」(かける)じゃないと、15にならないんだ!」ということに、気づくことが必要だということです。
キャリアの転換期においては、「×」(かける)ということに気づくために、じぶんにかかわる情報を多層的に捉えることが必要です。
じぶんにかかわる参照情報を、数多く取り揃える準備を怠らないということです。
具体的な方法論については、明日以降、お伝えしたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。