45歳を過ぎると、組織のなかでの役割や立場がボンヤリとしてくることがあります。
やりたいことがわからなくなり、何かを追い求めてしまう。
惰性で過ごす毎日が続き、充実感がなくなってしまう。
一生が不満や愚痴で終わってしまうような気がしてしまう。
家族に対する後ろめたさが日々募ってしまう。
世間ではミドルクライシスと言われたりもしますが、自分の役割や立場が見えなくなると、漠然とした不安にとらわれてしまうことがあります。
45歳を過ぎると、この後自分がどのようなキャリアを歩んでいきたいか見えなくなることがあります。漠然とした不安を感じてしまうのです。
このような不安を解消するために、転職というキャリアチェンジを選択することは有りですが、45歳を過ぎて、自ら大きなキャリアチェンジを決断するには、相応の覚悟と、自分の人材力を冷静に見極めることがとても重要です。
苦境から逃れたいと感じているとき、「隣の芝生は青く見える」ように、新天地が魅力的に見えるものです。そして、その新天地で、自分が活躍している予感を感じやすくなったりします。
計画的偶発性理論は、自分が経験する一つひとつの出来事が意味することを見出すことができる理論である、と私は考えます。
昨日は、計画的偶発性理論の5つの視点のうち、好奇心についてお伝えしました。
今日は、持続性についてお伝えしたいと思います。
続けるということ
持続性とは文字通り、続けるチカラです。
好奇心は、さまざまなことに興味・関心を持つきっかけになりますが、薄く広く興味・関心をもつことにもなりかねません。
持続性とは、自分が興味・関心を持ったできごとを、続けることで、じっくりと掘り下げていくことにつながります。
このことを踏まえて、自分のキャリアを振り返ると、自分なりのこだわりが何であるかが見えてきます。
極めるということ
持続性はじっくりと掘り下げることにつながるということは、「その道のプロ」につながると言えるのではないでしょうか。もしくは、「その道のプロ」とはならないまでも、続けてきたことで、自分が意識しないうちに身につけられたことがあるのではないでしょうか。
このように考え、社会人としての自分の歴史、それも、仕事人としてのみではなく、仕事を離れた人としてという視点も踏まえて、つぎの観点から捉え直してみるのです。
自分はなにを続けてきたことは何か
それは義務感からくるものであったか
義務感ではなく、やりたいという思いで続けてきたことはあるか
なぜそれを続けることができたのか
続けてきたことで自分が得たことは何か
続けてきたことで自分が失ったことは何か
これにより、自分が本心で続けてきたことと義務感で続けてきたことを、的確に捉えることができます。
自分が「極めてきた」ことが何であるかを見極めることができるのです。
まとめ
持続性を好奇心と掛け合わせて捉えてみると、より深い考察が得られます。
好きだから続けていることを、自分の言葉で意識化し、自分のこだわりを整理することを通して、自分の目の前で起きた出来事の意味づけができるようになります。
それが自分にとって、どのような意味があるかを、自分の言葉で捉えることができるようになることで、キャリアの悩みを解決する糸口が見えてくる、と私は考えます。
このことを覚えていただければ、幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
【参考記事】
(1)計画的偶発性理論とは??5つの視点とは?
hiratsukacareer.hatenablog.com
(2)計画的偶発性理論の5つの視点:好奇心とは?hiratsukacareer.hatenablog.com