転職しようか迷っている方から相談がありました。
「自分の判断は正しいんだろうか??」
「俺がやろうとしていることは正しいんだろうか??」
「今、やるべきではないんじゃなだろうか??」
「今のままの方がいいんじゃないだろうか??」
お話を伺っていると、その方が心のなかで決めている一つの結論があるものの、その結論を確定させてしまうことへの不安がぐるぐると渦巻いているように感じました。
このことは、真剣に考えていることの証です。けっして、おかしなことではありません。
新しいことにチャレンジするとき、その結果がどのでるか不安に感じるものです。
あたりまえのことです。
とくに、45歳を過ぎた転職は、その結果が吉とでるか凶とでるかわからないわけですから、なおさらです。
判断・決断に自信がもてない
45歳を過ぎると、自分のキャリアについて、その先行きが見えそうで見えない、中途半端なじぶんを感じることが往々にしてあります。
「じぶんは、こうやってみたい!」
こういう思いがあっても、「じぶんのキャリアが通用しないのではないか」「家族との生活を成り立たせることができなくなってしまうのではないか」「こどもの教育をしっかりとケアできるか」「親の介護と両立できるか」等々という不安が、判断・決断するチカラを鈍らせてしまいます。
かく言う私も43歳で転職したときは、このような不安を抱えました。
しかし、その不安をしっかりと解消することなく、転職を決断しました。
その結果、転職後2年近く、モヤモヤした気持ちを抱えながら過ごしてしまいました。
このような気持ちを持つことは、ぜったいに避けなければいけません。
不安をしっかりと解消する方法はありますので、安心してください。
解消する方法を今週(6月16日から6月23日)のブログでお伝えしたいと思います。
転職やキャリアチェンジのときに感じる漠然とした不安を乗り越え、自分の判断・決断するためのヒントとなれば、とても嬉しいです。
行くべきか、行かないべきか
自分の決断を方向付けるために、誰かから背中を押してもらいたくなることがあります。
他人の意見に左右されず、自分で考え判断しなければならない。
責任感の強い人、ハイパフォーマーの人は、自分でなんとかしようとする傾向があります。自分で考え、実行し、成果を出すという仕事スタイルが身についている人はこの傾向がはっきりと表れます。
たしかに、自分のことですから、自ら判断・決断する必要があります。
しかし、このような思考回路(自分独りでなんとかしようとする思考回路)が、判断・決断するチカラを鈍らせてしまう、と私は考えます。
その理由は、ただ一つ。
自分のこと
だからです。
なぜ仕事のように判断・決断ができないのか
私は仕事における判断・決断との違いを次のように感じています。
仕事は、自分のタスクとは言っても組織で対処する機会がつきまといます。仮に上手くいかなかったとしても、組織としてリカバリーする仕組みが動いてくれます。このセーフティーネットがあることを暗黙の認識として持ち合わせているので、大胆な判断・決断が可能となる場合があります。
しかし、自分のことになると、上手くいかなかったときにリカバリーするのは、ほかならす自分自身です。
それゆえに、上手くいかなかったときのリカバリーが見えなければ、動き出すことができなくなってしまうのです。結果として、「行くべきか、行かないべきか」というキャリアの分岐点に立ったとき、その判断・決断の重さに思考も身体も動かなくなるです。
転機にあるじぶんを知る
「行くべきか、行かないべきか」というタイミングで漠然とした不安を感じ、どのように判断・決断してよいかアタマを悩ませたとしても大丈夫です。
「じぶんを知る」ということができれば、乗り越えることができます。
そして、その方法はむずかしいものではありません。
ただ、少し 大変 かもしれません。
「じぶんを知る」ために、時間をつくる必要があるからです。
45歳を過ぎると公私ともに責任のある立場を担うことが多くなると思います。それゆえに、時間をつくることは大変なことだと思います。
しかし、大変なことは、大きく変わるためのファーストステップでもあります。
本日のまとめ
転機にあるじぶんを知ることは、じぶんの限りある大切な人生を、後悔しない人生にするための羅針盤になる。
このことを、覚えていただければ嬉しいです。