45歳を過ぎて転職活動するには、相応の覚悟が必要です。人手不足で転職市場が活況をおびているとは言え、年齢が上がるにつれ、自分がほんとうに貢献できる仕事に就ける保証は低くなります。
なぜ転職したいと考えているのか。
それで、じぶんは、何がしたいの?
このシンプルな問いを自分に投げかけて、自分のなかで納得できる答えが見出すことができなければ、転職というキャリアチェンジはしてはいけないと、私は考えます。
それでは、どのような覚悟が整えておくことが必要でしょうか?
ほんとうにやりたい仕事がある
自分が「やりたい仕事」(=WANT TO)を手に入れられる実感が持てるか否かは、とても大切な判断基準となります。自分の使命、役割、ミッションを活かすことができるという実感が「やりたい仕事」(=WANT TO)と強い結びつきがあるからです。
私の友人で、こういう人がいました。
その友人(男性)は、大手電機メーカーのエンジニアとして活躍していました。しかし、サラリーマンとして活躍する一方、いつの日か、故郷である北海道にもどり、北海道の魅力を伝えたいという使命を感じていました。
そんな彼は、ある日早期退職制度に応募し、その使命を実現することにしました。
収入は激減するというハードな現実があったにもかかわらず、です。
彼を突き動かしたのは、彼自身が決めた使命に基づくキャリアチェンジでした。
それゆえ、転職した後も決してブレることがありませんでした。
覚悟が決まっていなければ、転職後に後悔の念を抱くことがあるので、しっかりと自分を見極めなければいけません。
転職先の会社を好きになれるか
自分が転職しようとしている会社のことを、リスペクトし好きになることができなければ転職しないことが賢明です。
青臭いことを言うようですが、転職先の会社のプレゼンスを認めることができないならば、転職した後のキャリアが長続きしなくなると思うからです。
会社のプレゼンスは、その会社が社会に提供している付加価値により形づくられます。
それゆえ、転職先の会社を好きになれないということは、自分が転職先の会社の付加価値創出に心から貢献したいという思いを持てないということとも言えます。
45歳を過ぎてからは、今まで培ってきたキャリアを活用した貢献に意識を向けることが大切である、と私は考えます。
転職先の会社好きになれないならば、転職しないことです。
まとめ
45歳を過ぎた転職活動での失敗は絶対に避けなければいけません。
失敗しないようにするために、今回お伝えした2つの覚悟の見極めを参考にしていただければと思います。
転職しよう!という意識が高まっているときは、気分も高揚しがちになります。そのため、冷静に判断できないことが往々にしてあります。
「やりたい仕事がみつかった!」「転職先の会社も気に入った!」と感じやすくなるのです。
それゆえに、冷静さを保ちつつ、自分の覚悟を決めていく必要があります。
そのために、役立つ自分への質問があります。
それは、冒頭にも書きました。
「それで、じぶんは、何がしたいの?」
このシンプルな問いに、アタマで理屈めいたことを考えずに、直感で答えを出せれば、覚悟が決まったということと捉えてよいでしょう。
失敗しない転職。
45歳を過ぎたキャリアチェンジで、忘れてはいけないことだと、私信じています。