45歳を過ぎると、自分がやりたいことが見えなくなることがあります。その状態が続くと、先行きの漠然とした不安を抱えてしまいます。
漠然とした不安を覚えることは、自分の判断軸を迷わせるきっかけになります。
「不安だから、何か新しいことに着手しなければいけない」という思いは、焦りにつながるからです。そして、45歳を過ぎて、やりたいことが見つからないという思いが、自信を徐々に失わせていくのです。
漠然とした不安に対処するにはどうすればいいでしょうか?
自分の身の回りを整える
漠然とした不安を抱える時は、自分の心が乱れている時です。邪念が入り、不安を余計に増殖させてしまいます。それを軽減させるためには、無心になれる状態を創ることが大切です。そして、不安を抱える時は、自分の身の回りも乱れがちになります。
無心になると言っても、難しいことではありません。
自分の身の回りを整理整頓することで、無心の境地に至ることができるからです。
整理整頓することで、自分にとって要/不要を選別することができます。この要/不要を選別することが、自分の乱れている心を整えることにつながります。
1日15分、場所を決めて身の回りを整えることを続けると、不思議と気持ちの整理もできてきます。目に見える場所が整っていくことで、気持ちも整うのだと、私は考えます。
本を読む
不安は自分が経験したことのない未来を予測することが原因と言えます。未来を予測することは簡単なことではありませんが、他者の知恵や経験の助けを借りることで、見通しを持てる予感が持てます。
私は、本を読むことが、他者の知恵や経験を自分事として昇華することにつながると考えます。
本を読むことは、自分では気がつかないことに気づくきっかけになったりします。
本を読むための時間をあえて作り出し、自分の思いと他者の思いを交錯させることで、不安を乗り越えるきっかけを見出すことができるのです。
漠然とした不安を抱えたときに、おススメしたい本は、
仕事人生のリセットボタン 転機のレッスン
為末 大 / 中原 淳(ちくま新書)
です。
自分の人生を長いスパンで捉え、自分の過去(歴史)を通して、キャリアのパターンを再認識し、未来につなぐ視点を持てるようになるからです。
時間を見つけて、是非、お読みください。
まとめ
漠然とした不安を乗り越えるには、自分の心の動きを落ち着かせることが大切です。
落ちつきを取り戻せさえすれば、自分が今何をなすべきかを冷静に見極めることができます。
つまり、目の前の仕事、タスクに集中して、確実にそれを実行することが重要になります。
「身の回りを整える」「本を読む」ということは、その状態を創り出すことに役に立つと、私は信じています。