45歳を過ぎても、職場で受け入れてもらえている人材には一つの特徴があると感じています。
それは、「敵がいない」ということです。
45歳を過ぎたとき、職場のなかでの孤立感が、ミドルクライシスを感じてしまう一因になってしまうことがあります。
職場では多かれ少なかれ、苦手な人、嫌いな人がいるものです。そういう人と「敵」のような関係にならないためには、どうすればいいでしょうか?
「敵がいない」人の特徴をもう少し掘り下げてみたいと思います。
腹黒さがない
「敵がいない」人は、相手と話をするときに、控えめです。決して、自分を前面に出して、激しく主張しません。
しかし、自分の考えを表明するときは、冷静に理路整然としている傾向がみえます。
「心のウラで何かを策略している」という感じではないのです。
腹黒いところがない、という印象を相手に与えます。
必要以上のことを語らない
「敵がいない」人は、必要以上のことを口にしません。余計なひと言を発することなく、端的に必要なことを伝える傾向がみえます。
見方によっては、冷たい印象につながったりしますが、落ちついた印象を与えることになり、信頼感が醸し出されることになります。
人の裏をかかない
「敵がいない」人は、相手を試すようなことをしません。自分が知っていることを、あたかもしらないような素ぶりをしながら相手に問いかけて、相手を値踏みするようなことをしないのです。
なにかの拍子で相手を値踏みしていたことが伝わったりすると、信頼関係は一気に崩れることがわかっているからだと思います。
敵を作らないことの大切さ
「敵がいない」人の3つの特徴は、私が人事の立場での経験則をもとにしています。
「敵がいない」人は、こういう感じの人で、ミドルクライシスを感じている人は少ないように感じます。
ガツガツしていないけれども、周囲に信頼されている人
存在感があり職場に必要な人として認められている人
おとなしい印象(ともすると影が薄い)けれども出世している人
自然と周りに人が集まってくる人
敵を作らないということは、人から信頼され、認められる機会が増えることにつながります。それゆえ、ミドルクライシスに陥る可能性が格段に小さくなるのです。
まとめ
敵を作らないということは、周りに同調することとではありません。
自分の価値基準をしっかり持ち、それを周囲に的確に伝え、表裏のなく誠実に行動すること、と私は考えます。
意識して行動しないと、とりかえしがつかない事態に陥ってしまいます。
ミドルクライシスを自ら招くことのないように注意することが大切なのです。