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【転職相談事例】 「転職の判断に迷ったときに「運勢判断」をためしたいのですが・・・。」 

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転職活動を始めて内々定をもらったというNさんから、内定を受けるべきか否か迷っているとの相談がありました。話を聞いてみると、42歳で応募している会社から内定をもらったものの、その会社でうまくやっていけるか不安があるとのこと。

 

そんなNさんから、唐突に、「自分がうまくやっていけるか、運勢判断に頼りたいのですが、どう思います?」と問いかけてきました。

 

どうやら、転職するか否か迷いつづけていたので、なにかにすがりたいという思いが運勢判断に頼りたいという思いにつながったようです。

 

40歳代で転職するということは、大きな転機を自分で作ることになりますので、相当の覚悟が必要ですから、迷いつづけると「何が答えかわからなくなり、答えを見出すために何かに頼りたくなる」という気持ちを持つことは理解できます。

 

運勢判断といっても、気学や西洋占星術等いろいろあるわけでどんな運勢判断が適切であるかは私には判断できませんでしたが、アドバイスできることがありました。

 

Nさんには次のように答えました。

 

冷静に考えてみる

 あくまでも個人的な見解ですが、運勢判断に頼りすぎると、自分の未来をそれに委ねることになり、結果的に自律的に自分の未来を決めないことになると考えています。切羽詰っていて自分の進むべき道が見えなくなっているときこそ、自分の未来は自分で考え決めていくことが必要だからです。

 

自分の意思決定を運勢判断にゆだねることなく、冷静に自分の未来を考えることが大切です。

 

頼りたくなる気持ちはわかる

 しかし、切羽詰って自分の進むべき道が見えなくなっているときは、冷静に自分のことを見極められなくなっているときでもあり、運勢判断に頼りたくなる気持ちも理解できます。運勢判断は、自分の指針を示してくれるようにも感じられるからです。

 

したがって、運勢判断に頼りすぎなければ、試してみることはつぎの点に留意すれば、「あり」ではないかと思います。

 

それは、

 

「運勢判断を仮説検証の手段として位置づけ、「運まかせ」にしない」

 

です。

 

運勢判断と仮説検証の手段とするには

 転職に迷うということは、自分の転換期における問題が生じていることを意味します。運勢判断を試すうえで大切なポイントは、自分が抱えている問題に関する「心のかべ」が何であるかを見極めるという目的意識を持つことです。「何を解決したいのか」という意識がなければ、単に自分の未来を「丸投げ」していることになると思います。

 

Nさんの場合、「転職すべきか否か」ということが「心のかべ」になっているようでしたが、ほんとうの「心のかべ」は転職直後にうまくやっていけるか自信が持てないことでした。

 

したがって、ほんとうの「心のかべ」に対して運勢判断を活かし、仮説検証の一環として位置づけることが重要だと考えるのです。仮説検証の一環として位置づけることができれば、たとえば、運勢判断で、転職後の運気の流れが示されたら、”自分の身の回りに将来起こる現象”に対して予め備えるということにも活用できるでしょう。

 

たとえば、運勢判断に基づいて自分の運気が下がる時期を予め知っておき、その時期に仕事がうまくいかなくなるという心構えをしておくことで、うまく乗り切ることにつなげれば、自律的に運勢判断を活用したことになります。

 

 運勢判断を自律的に活用できるならば、意思決定の参考材料と位置付けることは、大いに「あり」だと、私は考えます。

 

まとめ

 

著名人の方も運勢判断を意思決定の参考にしているということをしばしば耳にします。

先にも書いたように、 運勢判断を自律的に活用できるならば、意思決定の参考材料と位置付けることは、大いに「あり」だと、私は考えます。

 

転職の判断に迷って、運勢判断を試したいと相談してきたNさんには、こう伝えました。

 

運勢判断を活用することで自分の自律的な意思決定につながるならば、試すことに価値はあるでしょう。しかし、転職という大きな転機において、それに頼りすぎてしまうことは避けるべきです。「自分がこうありたい」という自分の考えを持つことが大前提だからです。そうしないと運勢判断することでかえって迷いが深まって、ますます迷いから抜け出せなくなる可能性があります。

 

自信が持てないということならば、もう一度、「自分が何をして、どうなりたいのか、そして、どういう役にたつ人物になりたいのか」を考えてみることも一案だと思うのです。これに対して答えがでないようならば、転職することを再考することも一案です。40歳代の転職はなかなかチャンスがないので、目の前に表れたチャンスを逃したくない気持ちが強くなりすぎて、少し背伸びしている感じを自覚しているのかもしれません。少し背伸びした感じをワクワク感で捉えることができるようになると転職後もうまくいきますよ。

 

40歳代の転職を素晴らしいキャリアの転換期にするためには、しっかりとした準備が大切です。せっかく積み上げてきた自分のキャリアを大事にすべきだと、私は考えます。