自分のキャリアを考えるとき、自分が信頼している人と何気ない会話をすることが新たな発見につながることがあります。
特に自分がキャリアの転換期にあるときは、ただ会って食事をして交わす会話のなかから不安や悩みを解決するヒントに出会ったりするのです。
45歳を過ぎるとビジネスパーソンとして円熟期を迎えるものの、漠然とした将来の不安や悩み抱えることが往々にしてあります。
うまくいっているならば、この先も続くのか?
うまくいっていないならば、このままでいいのか?
そんなときにおすすめしたいのが、自分が信頼している人と何気ない会話を交わす機会を作ることです。
自分が信頼している人に不安や悩みをダイレクトに相談することではないことがミソです。
目次
おすすめする理由
自分のキャリアに不安や悩みを抱えると、考えや思いが煮詰まってしまうことがあります。真剣に考えれば考えるほど、この傾向は強くなります。
したがって、自分のキャリアについて相談することを目的にすると、場合によっては煮詰まり感が増幅してしまうことがあるのです。
何気ない会話を交わす機会は、自分が抱えている不安や悩みから少し距離を置くことができます。冷静に自分を見つめ直すことができるのです。
冷静に自分のキャリアを振り返ることが、適切な判断につながるため、自分が信頼している人との何気ない会話を交わすことをおすすめしています。
どんな効果があるのか?
自分が信頼している人とは価値観を共有できたり、尊敬の念を感じたりするものです。したがって、その人と接することでポジティブな影響を受けられます。
これだけでも効果があると言えますが、最大の効果は何気ない会話を交わすことを通してリアルな生き様を感じることにあると、私は考えます。
私の場合、独立開業している友人と会って、何気ない近況報告を交わす機会をお願いすることがよくあります。
お互いの近況を知りたいという思いに加えて、プロフェッショナルとしてのあり方や自分から仕事を創り出すことの大切さを再確認し、自分のキャリアを客観的に振り返ることができるからです。
正面切って、「プロフェッショナルとしてのあり方は?」と聞くよりも、何気ない会話の方がリアルな思いを語ってくれることが多いと感じています。
まとめ
自分が信頼している人と交わす何気ない会話は、不安や悩みの解決に直接影響を与えるものではありません。その人と自分を比べることを通して自分の成熟度を確かめられることに意義があります。
45歳を過ぎて自分のキャリアを考えるとき、自分の成熟度を第三者的視点で客観的に見つめ直すことが大切です。
自分が信頼している人と比べることで感じる自分の至らない点は、「自分の伸びしろ」です。
じつは、自分のキャリアに関する不安や悩みは、「自分の伸びしろ」をわかっているにもかかわらず認めたくない気持ちが原因になっている場合が多いと感じています。
したがって、自分が信頼している人との何気ない会話に潜む言葉が、「自分の伸びしろ」をわかっているにもかかわらず認めたくない気持ちを揺さぶるのです。
そして、そのことが自分のキャリアの方向性を見いだすきっかけにつながり、冷静な振り返りを可能にする、と私は考えます。
自分が信頼している人との会話はとても価値のあるものなのです。