45歳からの年収1.5倍化プログラム

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【転職事例】45歳からの転職を成功させる! 転職後の会社で×印をもらわないための3つのNG行動

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50歳のKさん。転職活動が実り、晴れて転職が決まったものの、転職後のキャリアのことで私に相談してきました。


Kさんは2回転職経験があるので、転職後の会社のことで苦労するとは思えななったのですが、どうにもうまく馴染めず、頭を悩ませていました。

 

転職した後、3ヶ月の間にその会社に馴染めるか否かが転職後のキャリア形成に影響を与えます。

 

Kさんから話を聞くと、45歳を過ぎた転職者がとりがちな3つのNG行動をしていることがわかりました。

 

そこで、今回は45歳からの転職を失敗しないための3つのNG行動をお伝えします。

 

【目次】

 

余計な一言を発言する

 

45歳を過ぎた転職者は社会人経験がある分、打合せや会議の席上で不用意に発言したくなります。

 

そういう席上で発言する際、斬新な論点を示すには、検討しているテーマにかかわる背景を把握し、自分なりの考えを準備しておくことが必要ですが、それを怠っている場合が往々にしてあるのです。

 

「岡目八目」(デジタル大辞林(小学館)によると、《他人の囲碁をそばで見ていると、対局者よりも冷静に手が読める意から》第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。)とは言うものの、最低限の準備は必要です。

 

45歳を過ぎた転職者は、経験と勘と度胸を頼りに、「発言することに価値がある」と考え、打合せや会議の席上で余計な一言を発言することがあります。

 

「それ、いま、この場で言うかな?」
「新参者がしたり顔でなんなんだよ!」

 

余計な一言を回避するには、事前に打合せや会議のテーマについて把握し、必要な周辺情報を集めたうえで参加し、発言することが必要です。

 

新しく入社した社員として自分の経験だけに頼らず、自分なりに準備しテーマにかかわる自分の考えを整理しておくことが賢明なのです。

 

Kさんは、「岡目八目」な発言が議論を活性化させると考え、事前の準備をせずに余計な一言を発言し、職場で浮いた存在になっていることに気づいていませんでした。

 

自発的な行動がない

 

「なにを、どうやって進めていけばいいのか、見当がつかないんです・・・。どうしよう。」

 

「総務戦略の立案と実行」というタスクを担うことになったKさんがつぶやきました。

 

45歳を過ぎた転職者には、示されたジョブディスクリプション(職務基準書)を勘案して、自分から仕事を組み立てて業績に貢献することが求められます。


社会人経験として勤め人の経験が長くなると「仕事は上から指示されるもの。その指示の範囲内で正解を導くことが仕事」といった受け身の姿勢で仕事に取り組んでしまいがちになるで注意が必要です。

 

Kさんの場合はまさにその典型で、自発的に行動していませんでした。

 

それゆえ、自分を大きく見せたいという心理が働き、打合せや会議の席上で余計な一言を発言し、存在していることを示したかったのでしょう。

 

転職後の会社のリアルな社風や文化、暗黙のルールがわからなければ、自分の仕事を前に進めることは難しいかもしれません。しかし、そういったことは誰も教えてはくれません。自分から手に入れる行動が必要になります。

 

Kさんは、転職して間もないことを言い訳にして自発的な行動をしていないことに気づいていませんでした。

 

自ら考えて行動する、ということをしていなかったのです。

 

雑談をしていない

 

「Kさん、転職してから知り合い増えました?」

 

「2ヶ月経ちますが、同じ職場の人と仕事の話をする程度ですかね。あとは、上司と定期的なミーティングで話すとか・・・。」

 

「自分からランチに誘ったりしてます?」

 

「いや、まったくないです。」

 

転職直後は、職場の同僚との仲良くなることが先決です。仕事の話を通してお互いを知る機会をもつことはとても大切なことです。


仕事の話をフォーマルな会話だとすると、雑談といったインフォーマルな会話もお互いを知る上ではとても重要です。

 

何気ない会話の中から共通した話題が見つかったり、お互いの考え方が見えてくることが往々にしてあるからです。

 

Kさんは職場で雑談をまったくしていませんでした。雑談が大切だとわかっているものの、なかなか自分から声をかけられなかったようなのです。

 

私は、雑談を通して人脈を築くことをおすすめしています。ランチや夜の呑み会等、時間を決めて会話をする機会をつくるのです。

 

そうすると、

 

【雑談を通して職場の同僚と仲良くなる】⇒【その同僚を通して他部署の同僚と仲良くなる】⇒【徐々に仲良くなった同僚のネットワークができてくる】

 

といった良い循環が生まれます。

 

雑談は、自分のことをわかってもらうために、とても有効なコミュニケーションです。

 

まとめ

 

転職者が多い職場でも、外部から入社してくる人に対して、無意識のうちに、警戒心を持ってしまうものです。

 

ましてや、45歳を過ぎた転職者に対して、「この人なにするものぞ」という視線は少なからずあります。

 

私も43歳で転職したとき、「お手並み拝見」といったアゲインストな視線をいやというほど感じました。これは「信頼関係」が未成熟であるがゆえ当然のこととわかっていましたので、いち早く「人脈」を築くことに集中しました。

 

今回お伝えした3つのNG行動を意識することで、転職後の会社における「信頼関係」を早く築くことができます。「信頼関係」は「人脈」の源泉です。

 

「期待はずれな人材」と会社に評価されてしまう人は、この3つのNG行動のいずれかを取り、「信頼関係」を築けていません。「信頼関係」が築けなければ、 転職後の会社で×印をもらってしまう可能性が格段に高まります。


会社は組織です。組織に所属する人が、45歳を過ぎた転職を受け入れる気持ちになれば「信頼関係」を築くことは難しいことではありません。

 

3つのNG行動を意識するようになったKさんは、徐々に人脈が広がり、仕事も格段にやりやすくなったということです。

 

今回お伝えしたことが、45歳からの転職を成功させることにお役に立てると幸いです。