45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

【他言厳禁!】 上司から評価について「めんどくさい部下」と思われないための3つのルール

f:id:hiratsukacareer:20171020233050j:plain

 

人事の立場で社員の評価をとりまとめていると、気がつくことがあります。

 

あくまでも私の経験則で、統計的に調査したわけではなく科学的根拠はありませんが、一つの特徴があるのです。

 

それは、自己評価が高い社員にかぎって、自己評価コメントで自分がやった感を激しく主張すていることです。

 

自己評価コメントで自己評価を高くつけた理由を詳細に示しそうとしているのでしょう。1年間の自分の仕事をコメントで細かく伝えたいという熱意は伝わるものの、評価者の立場から捉えると、とても読みづらい記述になっていることが多いように感じます。

 

自分の努力をきちんと認めてもらいたいと誰もが思います。

 

それゆえ、評価コメントについて詳細な記述を記録として残そうと自己主張するもののと推測します。しかし、それが強すぎると必ずしもプラスにならない場合があることを頭にいれておくべきでしょう。

 

上司から「めんどくさい部下」という印象を持たれる可能性が高まるからです。

 

1年間の努力をきちんと評価してもらいたいものです。そのためには、どうすればいいのでしょうか。

 

今回は、上司から業績評価に関して「めんどくさい部下」と思われないための3つのルールについてお伝えします。

 

【目次】

 

上司にとって、自己評価が高い部下の存在とは?

 

自己評価が高い部下が必ずしもハイパフォーマーではありません。

 

評価者である上司からすると、「えっ?こんなに仕事してたっけ?」という感覚を覚えることも多く、評価者コメントの記載に頭を悩ませたりしています。

 

高い自己評価と業績が比例している場合はともかく、それらに乖離がある場合、自己評価が高い社員の存在は上司にとって「めんどくさい部下」という印象につながります。

 

なぜならば、上司として部下に高い自己評価と業績が乖離していることを説明し、納得してもらい、かつ、その人のモチベーションを下げないようにしなければならないからです。

 

上司にも課題がある

  

もちろん、高い自己評価をつける部下だけではなく、上司にも課題があります。上司は、組織目標達成のために部下に目標を示します。

 

その際、目標達成時のゴール設定ができていないことがあります。ゴールイメージが上司と部下が共通認識を持てていなければ、部下が上司のゴールイメージと乖離した高い自己評価をつけたとしても、やむを得ません。


上司にも課題があることは確かです。

 

評価について「めんどくさい部下」と思われないための3つのルール

  

上司にも課題はあります。しかし部下としてゴールイメージと乖離した自己評価をつけて、上司から「めんどくさい部下」という印象を持たれてしまうことは得策ではありません。

 

どうすれば、回避できるでしょうか。

 

私は、回避策は3つあると考えます。

 

第一は、上司とゴールイメージをすり合せすることです。

 

これに尽きると言っても過言ではありません。

 

目標達成時の最終形が明確になっていれば、到達レベルが明確化されているので、実績に対する自己評価も適切なものになります。

 

上司の評価が自己評価より低かったとしても、すり合わせできているゴールイメージと照らし合わせることで自分の納得感も得られやすくなります。

 

第二は、上司とコミュニケーションを密にとることです。

 

日頃から仕事上の進捗を上司と話せていれば、「仕事を進めるうえでの障壁」を共有することができます。自分の仕事がどの程度未完了であるかを的確に把握することができ、それを上司と共有できるのです。

 

上司とコミュニケーションが取れていれば、自分の仕事のプロセスについて上司の理解は得られやすくなります。

 

それは、「きちんと仕事を進めている部下」という印象を上司が持つことにつながり、そもそも上司が「めんどくさい部下」という印象を持たなくなります。

 

第三に、上司の評価が自己評価よりも低かったとしても、「いきなりクレーム」しないことです。

 

自分の自己評価が絶対で上司が適切に評価していないと主張し、「いきなりクレーム」を上司や人事部にしてしまうことは絶対に避けるべきです。

 

上司の評価視点を受け入れ、自己評価との視点の違いを確認することが先決です。自己評価の視点との違いが、自分の今後のキャリアの伸展につながる部分を探し、自分の言葉で確認できれば、そのことについて上司と話し合うきっかけになります。

 

評価結果を受けて前向きな行動を始めた部下について「めんどくさい部下」という印象を上司は持たないでしょう。

 

まとめ

 

「モチベーションが下がったらどうしようか・・・」

「自分の評価に落ち度があるかもしれないな・・・。」

 

上司として部下がつけた自己評価よりも低い評価をつけることは抵抗感があるものです。上司も評価には相当神経を使っているのです。

 

私は、組織で働くビジネスパーソンとして部下であっても上司の立場にも配慮することが必要だと考えます。

 

とくに、45歳を過ぎた経験豊富なビジネスパーソンが、冷静さを失って上司がつけた評価にいきり立つようなことは決してしないことです。間違いなくマイナス評価につながり、キャリアの伸展が途絶えてしまう可能性が大きいからです。

 

今回お伝えした3つのルールを頭に入れることで、上司との関係性を健全に保つ環境が整います。環境が整えば、冷静に判断できるようになり、自己評価を高くつける自己主張はなくなるはずです。

 

そして、上司から「めんどくさい部下」と思われなくなり、仕事が進めやすくなります。

 

結果として、自分のキャリアの伸展につながり、存在価値のある人材として認められることになる、と私は考えます。 

 

キャリアを長いスパンでとらえて、自分の言動で自分の可能性を狭めないことが大切だと思うのです。