AIの進化が叫ばれています。
とくに特化型AIの進化はめざましく、英語翻訳の性能は格段に上がっているようです。
ポータブル翻訳機は複数言語対応が可能となっていて、多少複雑な英文翻訳も日本語として違和感のないレベルまで進化していることを最近知りました。
この傾向が続くとコンピュータのなかで完結してしまう仕事は、どんどん無くなっていくでしょう。
「10年後になくなる仕事・なくならない仕事」というセンセーショナルな提言を目にしました。
これからは、「人の感情を踏まえて、考えて行動し、新しい付加価値を創り出す」というビジネススキルが必須になってくると感じています。
たとえば、AIを活用すれば英語がまったくできなくても、海外とのビジネスが支障なく遂行できる時代が到来するかもしれません。
【目次】
自分の仕事は特化型AI的な仕事か?
「毎年同じ時期に、同じ形式の文書を、決められたとおりにすすめている」
AIの進化に伴い、企業は業務の効率化を進めていくでしょう。定型的な業務は対象になります。仕事は複数の単位で構成されているわけですが、AIを活用するほうが「正確であり効率的である」から対象になると思います。
大手メガバンクが人員削減するという報道がありましたが、この流れをうけた経営判断があったと思います。
「こまごまとしていた仕事を複数抱え、対人折衝業務も行っている。だから、AIに代替されることはない。」
そのように自分の仕事を捉えていても、仕事を構成する単位業務で見直すと、AIに代替される仕事があるかもしれません。
45歳を過ぎて、今一度自分の仕事を振り返るとき、「自分ならではのオリジナリティー」があるでしょうか。
4つの負荷を自分にかけてみよう
私は、人はそれぞれ「自分ならではのオリジナリティー」を持っていると確信しています。もっとも、たまたま日々の生活に流されて見えなくなっていることが往々にしてあります。
それゆえ、今、それが見えていなくても、自分に負荷をかけることで、再発見できると考えるのです。
たとえは悪いかもしれませんが、メタボ体質を変えるために筋トレや有酸素運動をして、余分な脂肪を減らし、本来の自分の身体を取り戻す感じです。
4つの負荷はつぎのとおりです。
(1)時間
(2)労力
(3)金銭
(4)精神
第一に時間です。
45歳を過ぎると、時間資源は足りないように感じるでしょう。平日は仕事、週末は家族サービスにそれぞれ時間をとられ、「自分時間」を持ちづらくなるからです。
それゆえ、時間を捻出するという負荷が大切になります。
手軽にできる時間捻出術は、二つあります。
一つ目は、早起きすること。毎朝1時間早く起きるだけでも時間を手にすることができます。
二つ目は、スマホを遠ざけること。
スマホは情報の宝庫です。ただ眺めているだけでたくさんの情報を目にしてしまうので、時間があっという間に過ぎてしまいます。
スマホを遠ざけるだけで、時間を捻出できるのです。
第二に労力です。
時間は有限ですが、オリジナリティのある自分を創るためには一定量のインプットとアウトプットが必要です。
そのために自分の労力をかけなければいけません。時間を捻出して、自分なりの構想を練るためには、情報や経験が欠かせません。
第三に金銭です。
時間も労力も限りがあります。ゆえに、自分へ投資するという観点で金銭的な負荷をかけることも視野にいれましょう。
労力のところで記載したインプットと重なりますが、情報や経験をお金で購入するということです。文献を購入したり、プロの支援を求めたりすることで、情報や経験を積むことができます。
なにより、自分が稼いだ貴重なお金を自己投資するわけですから、それを回収しなければ意味がありません。そういう思いが行動につながりオリジナリティーの源泉になるのです。
最後に精神です。
これは、「何がなんでもやりぬく」という精神論ではありません。
「ほんとうの自分はどんな存在であるか」を突き詰めるということです。単に自分の「強み」「弱み」を把握するものではなく、自分のミッションを自分なりに定義することです。
「自分は結局空っぽな存在だ。」という思いに至るかもしれません。しかし、ほんとうにそれで良いのかと自問自答することにより、自分に負荷をかけるのです。
そうして出てきた自分が定義したミッションは、自分のオリジナリティーを創出するエンジンになります。
まとめ 〜今からでも遅くない〜
会社にとって存在価値のある人材になれば、リストラ予備軍にはなりません。
45歳を過ぎて、その可能性を自分が感じているならば、今からでも遅くないので、自分の行動を大きく変えてみませんか。
これは「大変」なことです。
いままでと違う行動が求められるからです。
そのために、4つの負荷を自分にかけて、少し休んでいた自分のメンタル筋肉を鍛えなおすことに意味があります。
意図的に自分に負荷をかけることで、自分のオリジナリティーを見つけられれば、存在感のある人材に近づけます。
万が一、リストラ対象となったとしても、自分の軸足を把握できているので、自分がとるべきアクションプランを早期に実行できるようになるのです。
4つの負荷。大変でしょうけれども、今一度自分を振り返るときに参考にしてみてください。