45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

承認欲求が満たされないときの対処法 45歳からでもキャリアはひらける!

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会社が自分のことを認めてくれないという悩みを持つ方からの相談を受けました。

 

勤続26年。

 

一生懸命に会社に貢献してきたものの、昇進もままならず、自分の処遇に満足できないとのこと。

 

人生のうち半分近くを、一つの会社で過ごしてきたからこそ、社会人として過ごしてきた時間を自分で認めたいと思うのは自然なことです。45歳を過ぎると社会人としても折り返し地点を過ぎているわけで、歩んできたキャリアの軌跡に意味を感じられるようになりたいという思いは、ある意味、自分のキャリアをよりよくしたいと願いの表れでもあります。

 

相談してきた方の悩みの原因は、「とにかく上位のポストに就きたい、認められたい。」という働くことについての価値観でした。その価値観を追い求めてきたがゆえに、他者よりも優れていたい、自分が一番でいたいという思いと他人からの承認を得たいという思いが、悩みを深くしていたのです。

 

人から認められることは、嬉しいものです。ですから、「他人からの承認」を求めることを否定することはできません。

 

しかし、それを求めすぎると、自分の本来の姿とは異なる自分を演じることになります。そして、一つひとつの仕事に取り組むたびに本来の姿と演じている姿の間にギャップが生じるのです。悩みのないとき、すなわち、他人から承認を得ているという実感があるときは、そのギャップは重荷になりませんが、逆の場合は耐えられないほどの重荷になります。

 

相談してきた方は、その重荷を感じていました。そこで、キャリアの軌跡をたどってみました。その結果、一つひとつの仕事を丁寧に振り返ると、ある一つの共通点が見つかりました。

 

それは、「上司から与えられた仕事をこなすことに意識していた」ということです。

 

26年間、コツコツと積み上げてきた仕事は、自分の思い入れを特段持ち合わせずに与えられたタスクを懸命にこなすことだったのです。サラリーマンであれば、あたりまえのことかもしれません。しかし、上司という他者からの期待に応えることが仕事であるという思いが、「他人からの承認」を求めるという価値観につながっていることに気がついていなかったのです。

 

「会社に認められる」ということは、運を天に任せるようなものです。認めてくれるか否かは、かかわった人が決めることです。もちろん、期待以上の成果をあげれば、その業績は認められることでしょう。しかし、自分は期待以上の成果をあげたつもりになっているだけということもありえます。

 

「自分の発意で仕事を創り出し、会社に貢献する。」という視点がなかったことが原因で、ジブンゴトとしての仕事を体感したことがない場合、仕事を創り出すことにチカラを注ぐことが必要です。その際、他人から承認を得ることのみを目標にするのではなく、自分の仕事に対して、OKサインを出せることを目標にするのです。

 

自分の人生をかけて取り組む仕事について、自分として納得できる機会を増やすことができれば、思うような昇進につながらなかったとしても「自分のキャリア」を残念に思うことはなくなります。

 

一度きりの人生。限りある時間を仕事に費やすわけです。サラリーマンであれば、上司からの指示で動かざるをえないことが大半ですが、それでもジブンゴトとしての仕事を見出すことで「自分が自分である」ことを実感できます。

 

小さくてもいいので、自分で仕事を創り出すように動けば、45歳を過ぎてからでもキャリアの展望がひらけてきます。あきらめなければ、道はひらけてくるのです。