45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

自分なりの「問い」を持とう。 

社員教育は、会社が利益を上げ続けることを目的とした「先行投資」です。会社が身につけてもらいたい能力を教育訓練という形で提示しているとも受け取れます。

 

一方、社員教育は社員にとってそれほど歓迎されない場合があります。それは、社員教育の目的を会社が適切に示せていない場合か、あるいは、示せている場合でも社員が受け入れようとしない場合のいずれかです。社員教育は多くの場合、業務から一旦離れ、研修という形態で提供されますので、忙しさが増すことを敬遠することがその主たる要因でもあります。

 

研修を受ける姿勢に、会社にとって存在価値のある人材とそうでない人材の違いが明確に表れます。会社にとって存在価値のある人材は、一つでも多くのことを学ぼうという意識をもって研修に臨みます。

 

自分の貴重な時間を費やしていること。

会社が示している意図を自分なりに解釈しようとする。

 

以上の2点を自分なりに考え、自分なりの「問い」を立てて研修に臨んむ姿勢があります。「受け身」の姿勢ではなく、研修を受けることで自分の能力を高めて、会社への貢献につなげようという姿勢があるのです。

 

研修講師の話している内容を知っていることであっても、自分の携わっている業務へのヒントはないか。

 

研修講師が今一つであっても、今一つの原因を考え、自分の行動を見直すヒントにする。

 

実は、研修の受講姿勢は人事上の配置や管理職への登用等にも少なからず影響する場合があります。その姿勢から日常業務への取り組み方が推察されるからです。研修の受講姿勢は、その人の人間力が映し出されるのです。

 

人材要件を構成するチカラは、 {(基礎力)+(専門力)+(再現力)}×(人間力) で表すことができますが、人間力が低いと人材としての価値も比例して低くなります。

 

研修の受講姿勢においても、自分なりのテーマを立て、「問い」をもって臨む姿勢は、日常業務の取り組み方を反映します。

 

「問い」を持つことは、自分の力量を高めるきっかけになります。40代を過ぎると、ついついマンネリ化して、自分なりの「問い」を見失いがちになります。「問い」を持つことで、仕事へのかかわり方が変わりますし、「問い」を持つ人は「考えて行動する」人に進化します。40代になると、経験や知識が相対的に増え円熟味が増すため、その傾向は強くなります。ゆえに意識することが重要なのです。

 

「問い」を持つ人は、会社にとって存在価値のある人材になります。

 

人事の仕事に21年以上携わっていて、このことを実感しています。