45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

【転職にしくじらないために】 転職先の処遇が今の自分の処遇よりもランクが下がる場合の対処法

f:id:hiratsukacareer:20171103184112j:plain

 

転職するか否かを迷うとき、その迷いの根底に「自分の処遇のあり方」だったりします。

 

今の自分の処遇よりもランクが下がると感じを持つ場合は、その原因をしっかりと追究しておくことをお勧めします。ランクが下がる感じは、年収が下がることやポジションが下がること、会社の知名度が下がることが挙げられます。

 

いずれの場合も、自分のなかで納得いく結論を出さない限り、気持ちがくすぶり続け転職した後に後悔することにつながります。

 

【目次】

 

転職の動機をあらためて問い直す

 

40代を過ぎた転職では、年収やポジションが下がる場合を想定しておく必要があります。求人案件はそれなりに増えているものの、企業側は、即戦力として期待できるか否かは実際に働いてみないとわからないため、広い意味で試用期間的に処遇することがあるためです。

 

実際、たとえば半年から1年経過したところで、即戦力としての実力が認められれば、年収やポジションも転職前と同等の処遇となる可能性がありますが、未確定の状態が続きます。また、今よりも年収やポジションが下がり、現状と同等の処遇に近づくまでに相当の時間を必要とする場合があります。

 

一般的に、転職する動機が自分の上昇志向にある場合、「今よりも年収やポジションが下がるならば、自分が今まで積み上げてきた経験やスキル・能力を適正に評価されないということ。だから、転職しない。」という判断基準になります。

 

しかし40代を過ぎると、親の介護の問題や子どもの教育の問題等、自分を取り巻く環境の変化で転職するを検討しなければならないこともあります。この場合、ある程度上昇志向を持っていると、年収やポジションが下がることをなかなか受け入れなくなります。

自分を取り巻く環境の変化に相応しい仕事に変わるということが、年収やポジションが下がることよりもプライオリティが高いと頭ではわかっているものの、感情がわかってくれないからです。そして、このことが迷いにつながります。

 

また、自分がより活躍できるフィールドを求めて転職する場合も、年収やポジションが下がることはなくとも、転職先の会社の知名度が下がることが現状よりのランクが下がると感じる場合があります。この場合も、感情の整理が必要です。大手企業や知名度のある会社で働いた経験のある人の場合、こういう傾向が窺えます。

 

自分を取り巻く環境の変化の場合や自分がより活躍できるフィールドを求める場合のいずれも、そのことが転職の動機であることを自分の中に腹落ちさせなければ、良い転職にはなりません。

 

腹落ちできないときの対処法

 

 

「自分が積み上げてきた経験やスキル・能力を適正に評価されたい」という欲求は大切です。今の自分には転職することが最良の選択であると頭でわかっていても、処遇の低下や会社の知名度が下がることを理由として腹落ちしづらい場合は、転職の目的をあらためて自分自身に確かめる必要があります。

 

「親の介護や子どもの教育の問題のために転職する」という目的

「自分の存在を認めてくれて、活躍の場を見出すために転職する」という目的

 

いずれも、頭では理解できるものの、感情では理解できないから腹落ちしづらいわけです。

 

この場合、「自分が転職することを他人が見たらどう思うだろうか?」という視点で捉えているならば注意が必要です。こういう思いをもって転職すると、転職をしくじったという後悔につながるからです。

 

もし、転職の目的を頭では理解できるものの、感情では理解できない理由に、「他人が見たらどう思うだろうか?」という視点があるならば、転職しないことをお勧めします。「他人からの見え方」を気にすることで躊躇する転職は、転職の目的に自分自身が納得していないからです。

 

まとめ

 転職は、自分にとってより良いキャリアを築くための手段です。そして、選択した手段によって、自分のみならず自分の家族にもより良い環境につなげることが大切です。

 

自分のことだけでなく、家族のことも考えなければならないこと、そして、積み上げてきた経験に相応しい処遇も欲しくなることがが40代を過ぎた転職の難しさです。この点で迷いが生じることはよくわかります。

 

もし、「他人からランクが下がった転職と思われること」で迷いが生じているならば、それによって「自分が得られること」と「自分が失うこと」を整理してみることをお勧めします。整理してみて、転職の目的と照らし合わせてみると、「他人からランクが下がった転職と思われること」がそれほど大きな問題ではないと感じるはずです。もし、感じなければ、転職しないことが最良の選択であることを意味しますので、現在の会社で自分の存在価値を上げる働き方に注力すべきです。