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「あと一歩物足りない」と思わせる職務経歴書を、「会ってみたい」と思わせる職務経歴書にするために必要なチカラとは?

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先日、「一歩抜きんでる」書類選考についてお伝えしました。

多くの職務経歴書を見ていて、共通して感じる「あと一歩」が気になったからです。

 

この記事にも書きましたが、ポイントになることは、業績を挙げるための再現力。

 

この再現力を職務経歴書に落とし込めていないがゆえに、経験してきた仕事やスキルが魅力的に映らないケースが多いのです。40代を過ぎてから転職を考えるならば、これが欠けている場合は、見直しが必須だと考えます。

 

再現力を、きちんと定義できれば、職務経歴書はもっとよくなるのに、もったいないなと思うのです。

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

【目次】

 

そもそも「再現力」を意識しているか

 

職務経歴については、所属していた会社や所属、担当していた職務、担当していた取引先、といった事実をもとに振り返ることと思います。そして、それぞれで達成した業績を紐付して、職務経歴書に書き込んでいくことと思います。

 

このプロセス通りに職務経歴を振り返ることに間違いはないのですが、担当していた業務の経験年数や実績数値といった事実の列挙にとどまっている職務経歴が一般的に多いと感じます。

 

今回テーマにしている「再現力」は、このような事実の列挙からは伝わりづらいものです。

 

簡単に「再現力」を伝えるためには、業務の経験年数や実績数値の裏付けも併せて挙げることです。具体的には、自分が組織に対して貢献したことを付記することです。

 

業務の経験年数から組織に与えた影響は何か

実績数値によって組織にもたらした影響は何か

 

これらは、「再現力」の源泉となるため、貢献したこととして付記することが大切なポイントになります。

 

 自分の実績を裏付ける

貢献したことは、自分の実績の裏付けですから、それが汎用性のあるものとして伝わらことが重要です。

 

そのためには、職務経歴書に記載する経歴にも濃淡をつける工夫が必要となります。

たとえば、「再現力」と直結する経歴を複数挙げて、そこに力点をおき、事実にもとづいて組織への貢献度を具体的に織り込む工夫です。

 

職務経歴書のなかに、失敗体験を織り交ぜることも一案です。どんな人でも失敗したことが無い人はいません。失敗を通して、ひとつずつ成長するというプロセスを誰もが経験しています。

 

したがって、失敗から学んだことを活かして成功し、組織に貢献したことを職務経歴書に落とし込めれば、「再現力」の源泉を持ち合わせている人材と判断されやすくなります。

 

経験を通して身につけたスキル・知識が、背景事情は異なる仕事においても発揮され、仕事を成し遂げることにつながっていることを裏付けられれば、「再現力」のある人材とみられるのです。 

 

ビジネスの基本に立ち返って考えてみる

 ビジネスは、相手の困りごとへの解決策の提案だとすれば、転職は転職先会社の人材不足という困りごとに対して自ら手を挙げて解決に導くものと言えます。

 

「再現力」を的確に伝えられていたとしても、志望理由の根幹に難がある場合もあります。

 

たとえば、「自分は、〇〇がしたい。」「自分は、〇〇ができる。」から応募した、というものです。20代の転職ならばいざ知らず、40代の転職ではポジティブに働くことはありません。

 

「再現力」を補強するように、「自分の〇〇を活かして、△△社のxx領域の業績を向上させたい。」というものが望ましいわけです。

 

そのためには、転職先会社について可能な限り情報を集め、自分の業績を活かせる場面を想定することが重要です。難しいかもしれませんが、転職先会社で働いている人から話を聞く機会や転職エージェントを活用した会社情報の入手を模索してみることも一案です。もちろん、web等で公開されている転職先会社の会社情報(会社の成り立ち、歴史、業績、役員構成、従業員構成等)を把握することが大前提です。

 

まとめ

「再現力」を職務経歴書に落とし込むことは、転職先会社に「自分の可能性」を知ってもらうために必須の条件です。

 

{(基礎力)+(専門力)+(再現力)}×(人間力)のうち、中心的な存在となるチカラは、「再現力」です。

 

その他のチカラを軽視するわけではないのですが、「再現力」があることで、「基礎力」「専門力」は連動して備わっていると推測することができます。

そして、「再現力」をもって、多くの業績を成し遂げた事実としての実績が、組織の力を活かした結果であることが裏付けされれば、「人間力」も備わっていると推測できます。

 

ゆえに、事実をもとに「再現力」をつむいでいくことが、転職を考えるうえで、極めて重要になるのです。

 

最後に。

 

「再現力」をつむいでいくと、転職するよりも、今の会社でチカラを発揮したくなることにつながることもあります。「再現力」を自己認識することで、自分の居場所、自分の活かし場を再発見できるからです。

 

40代になると、「再現力」こそが、自分の「存在価値」の証明として大きな意味をもつことになるのです。