45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

45歳から事前準備しておきたい、3つのキャリア・チェックポイント

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 突然ですが、救急車を呼んだことはありますか?

 

昨日、独り暮らしの父が調子が悪いと連絡してきました。夜中から左胸が痛み、寝つけないとのこと。心臓発作だとおおごとですから、急ぎ実家に戻り様子をみたところ、歩けない状態でした。自家用車で病院に連れて行くことは難しいと判断して、救急車を呼ぶことにしました。

 

と言っても、救急車を呼ぶのは初めての経験、正直うまく対処できるか不安でした。救急車を呼ぶことを想定した準備をしたことがありませんから、どうすればいいか、緊張しつつ119しました。

 

結果的には、応対してくださった救急隊の方のガイドにしたがって、まったく問題なく要請できたのでよかったのですが、あらためて振り返ると、反省すべきことがありました。

 

たとえば、父の日常生活における生活や具合が悪くなる前日の状態を把握できていれば、より正確な情報を伝えることができたと感じたからです。

 

そんなとき「あっ、これはキャリアにも同じことが言えるな。」と感じました。

 

45歳からのキャリアを考えるとき、自分では想定しない出来事に出くわすことがあり得ます。そんなとき、冷静な判断ができるようになるためには、自分のキャリアにかかわる「事前の準備」の積み上げ方が大きく影響すると感じたのです。

 

不安の原因は準備不足が一因となることがあります。

 

そこで、45歳からのキャリアを豊かなものにするために、少なくとも事前に準備しておくことが望ましい3つの状態把握について、お伝えすることにしようと思います。

 

 【目次】

  

働くことに対する価値観の把握

 45歳はキャリアの折り返し地点。これから自分のチカラを発揮して働いていける年齢です。それゆえに、45歳からのキャリアを考えるとき、「働く」ことに対する自分の価値観は自分なりに把握しておきたいものです。

 

自分はどういう思いで「働いて」いるかを自分の言葉で把握することで、働くことに対する価値観が定まります。想定しない出来事が目の前に現れたとしても、 その価値観にもとづいて判断することができます。

 

そもそもこの価値観が見定まっていないと、45歳から自律的なキャリアの選択は難しくなります。他律的なキャリアを選択せざるを得ない場合、想定外のことが起きてしまうと、自分の生きる道を見出すことができません。

 

もし見定まってない場合は、「そもそも、自分にとって働くとは・・・」という問いかけを自分に投げかけてみることをおすすめします。

(「そもそも」を入れることが大切ですよ。「そもそも」は思い込みをいったん外すという効果があるからです。)

 

セールスポイントの把握

45歳を過ぎると、組織のなかで年齢相応の高いレベルで、自分が最もチカラを発揮することが求められます。

 

セールスポイントとは、「つよみ」と読み替えていただいても構いません。自分がいったい何のプロフェッショナルであるかを自分の言葉で伝えられることが大切です。

 

したがって、社会人になってから今までに積み上げてきた歴史を振り返ることで、じぶんの状態を把握することが意味を持つことになります。

 

自分を形づくった過去の経験を、一つひとつ解きほぐしたり、相互のつながりを再発見したりすることで、それらのつながりを意味づけしていくのです。

 

経験の連鎖に伴って把握した自分のセールスポイントはプロフェッショナルとしての原点につながっているからこそ、それらを把握することが重要なのです。

 

これらのプロセスは、自分のキャリアの棚卸しです。

 

このことに着手していない場合は、少しずつで構わないので、自分を形づくっている過去の出来事を仕事・プライベートにかかわらず挙げてみることをおすすめします。経験から学んだことも合わせて揚げておくことが再説です。

 

成功パターンの把握

働くことに対する価値観と自分のセールスポイントを把握した後は、社会人になってからうまくいった仕事、自分が成長した仕事をもとに、成功パターンを把握することが重要です。

 

とくに、「自分からやりたい!」という意識と意欲をもって取り組んだ仕事における失敗ケースとその失敗が別のケースの成功につながった場合を中心に振り返ることが大切です。

 

「自分からやりたい!」という意識と意欲があるときは、自律的に仕事を進めているといえます。自律的な仕事はその結果が仮に失敗であったとしても、「成長」という果実をもたらします。そして、その果実を別の機会に活かすことで成功することが考えられます。

 

自分の仕事が成功するパターンを知っているということは、仕事で成果を上げる再現性のある知識・経験・スキルを持っている、と言い換えることができます。

 

再現性のある能力を持っていれば、自律的なキャリアを築くことができます。

 

それが見つかっていない場合は、過去の経験を踏まえて1つでもいいのでうまくいったケースを見つけ出し、それに意味づけをしてみてください。

 

本当に何もない場合は、今から創り上げればいいのです。

 

まとめ

 今回お伝えしたことを要約すると、「価値観」「つよみ」「再現性のあるチカラ」が自律的なキャリアを築く基礎になるということです。さらに言うと、これらが明確になっていると、仮に異動や転職で仕事が変わったとしても、変わった後の仕事への適応しやすくなります。

 

今回お伝えした3つのことを、自分の言葉で伝えることができるように準備することで、45歳からのキャリアに対する不安はずいぶん小さくなるはずです。

 

小さなことからでいいので、ぜひ試してみてくださいね。