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 「やりたいことがわからない」 モヤモヤとは何か ~「現在の自分」を因数分解する

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「あと一歩で、やりたいことが見えてくる」

「いつか誰かが道を差し出してくれる」

「やりたいことが、近づいてきてくれないかな」

 

何かわからないけど、やりたいことがわからない場合、どうやってそれを明らかにすればいいでしょうか。

 

「やりたいこと」が曖昧なままで、うまく言語化できなくて悩んでしまう人は多いものです。

 

もっとも、「やりたいこと」は曖昧でも、与えられた仕事を確実にこなせたりする。

 

したがって、「やりたいこと」がわからないということは、自分で仕事を創り出すことに慣れていないからだと思い込んでしまうことがあります。

 

「やりたいこと」を見つけたいという思いは、とても大切なことです。

こういう思いがある人は、向上心がある人だからです。

 

もっとも、いつまでもモヤモヤした状態でいることは、得策ではありません。

 

そこで、今回は、そのモヤモヤとは何かについて、お伝えします。

 

【目次】

 

1.現在の自分を観察する

 モヤモヤの正体を明らかにするには、まず、「現在の自分」は何によって形づくられているかを捉えることが大切です。

 

そのためには、「仕事」と「私生活」の2軸を「現在軸」のみならず「過去軸」で捉えることと、自分に影響を与えたことを深く掘り下げること大切だとお伝えしました。

 

それは、自分の参照領域を広げることにつながり、「やりたいこと」が見つかる可能性が高まるからだと考えるからです。

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

この考えに変わりはないのですが、どうも、その自分に影響を与えたことの掘り下げ方が肝になることに気がつきました。

 

前回は、自分が影響を受けた人や本、出来事について「事実」を列挙するとお伝えしましたが、その観点を明らかにすることが必要ではないかと考えたのです。

 

2.モヤモヤを明らかにする観点

 

 

「現在の自分」を明らかにするとは、自分の存在価値を確認することです。自分本来のチカラを確かめることができれば、モヤモヤを明らかにする糸口がつかめるということです。

 

その観点は、ポジティブな側面とネガティブな側面の2つに分けて捉えます。

 

ポジティブな側面は、つぎの5つです。

 

ほめられたこ

つづけてきたこ

自信があること

得意だとおもうこと

価値や意義を感じること

 

ネガティブな側面は、つぎの5つです。

おこられたこ

つづけれられなかったこ

認められなかったこ

苦手だとおもうこと

価値や意義を感じないこと

 

この観点を踏まえて、「事実」を列挙すると、細かく掘り下げることができます。

 

その上で、それらの「事実」から導き出せる「強み」「弱み」を仮設定してみます。

この時点では、仮設定で構いませんが、できれば各々5つ程挙げてみることをおすすめします。なぜならば、この中にモヤモヤを明らかにする材料が含まれているからです。

 

3.モヤモヤの正体

 

 

私の経験上、モヤモヤしているという感じを持つ人の「事実」の列挙を見てみると、挙げ方に特徴があることに気づきます。

 

それは、「事実」として挙げていることが抽象的な表現になり、「強み」「弱み」もそれと連動して抽象的な表現になっているということです。

 

たとえば、「強み」については、「サクッと仕事を仕上げることができること。」という感じです。

 

キャッチコピーとしては面白い表現ですが、「サクッ」という部分が抽象的すぎて、挙げた本人もそれが何を意味しているか説明できないのです。

 

この抽象的な表現を、少しでも具体的な表現に近づけると、最終的に何を表現したいかが明らかになります。

 

つまり、モヤモヤの正体は、現在の自分を的確に表現できていないことにあるのではないかと考えるのです。

 

4.まとめ 自分を因数分解してみる

 

 

そう考えると、モヤモヤの正体は、列挙した「事実」の整理次第で明らかになります。

 

自分が経験したこと、影響を受けたことを、具体的に言語化することが重要だということです。他人が見てもわかるレベルで具体的に言語化できれば、「現在の自分」を正確に確かめることができます。

 

数学になぞらえれば、自分を構成する数式を因数分解する感覚です。

 

モヤモヤは、自分が「現在の自分」を正確な情報に基づいて認識できていないことにあります。そこで、正確な情報を導き出すことと、それに基づいて正確に評価するために、「事実」を因子として自分を因数分解してみることが大切になると考えます。

 

モヤモヤの正体が、きっと見つかるはずです。