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転職の準備をするための3つの逆算的思考法 ~会社が聞きたいことから逆算してみる~

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「会社は何をみているんだろうか?」

「自分では準備万態整えたつもり。面接のことを考えると、どこまで準備すればいいんだろうか。」

「結局、何を準備すればよいのか、わからなくなってしまう・・・。」

 

先日、転職活動中の友人から、こんな相談を受けました。

 

会社で上司と仕事に関する面接はするものの、採用面接は新卒入社以来のこと。社会人の経験だけで中途採用面接を乗り切ろうとしても、なかなかうまくいかないとのこと。

 

45歳を過ぎて転職活動を始めようとする方は、「なんとかなるだろう。」という感覚で転職面接に臨み、思うような結果を得られずに悩んでいる方がいらっしゃいます。

 

そこで、今回は転職面接で企業が聞きたいポイントは何かについてお伝えしたいと思います。

 

【目次】

 

1.相手思いであるかを確かめたい

 

 

最近はエントリーシートもweb登録することが一般的ですが、手書きで書類を提出することもあります。

 

手書き書類を提出する場合、これを決して雑に取り扱わないことが大切です。

 

例えば、封筒の書き方、履歴書や職務経歴書の読みやすさ、文字の大きさ、書類提出の整え方などです。

 

転職採用には多くの応募者がエントリーします。したがって、これらの書類の第一印象をどれだけ整えるかが差別化の第一歩になるのです。ちょうど、初めて面接に来た人が、髪の毛もボサボサで、服はヨレヨレ。かばん、靴等身に着けているものがボロボロだったとしたら、第一印象は必ずしも良いものではないはずです。これと同じです。

 

しかし、書類となるとこれらのことを考慮しないケースが見受けられるのです。

 

文字が小さい

段落のメリハリがなく、全体的に黒い印象を与える

紙の質が薄く、品疎な感じを与える

折れ曲がった状態で郵送する

添え書きがない

 

これらのことは、小さなことかもしれませんが、応募者の相手思いの程度が現れることなのです。

 

45歳を過ぎた転職応募者については、こういった小さなことに心配りができる人であるかを確かめたいのです。

  

2.人的投資に見合うか確かめたい

 

 

人を採用することは、会社にとっては「人的投資」です。

 

たとえば、年収1000万円の人を雇い入れるとなると、総額人件費ベースでは年間約1300万円の投資です。仮に10年継続雇用すると、ざっくりとした計算でも1億を超える人件費の支出になります。

 

つまり「億」を超える投資をするわけです。

 

新商品開発への投資、新しい拠点を設置する設備投資等、「億」を超える投資をする場合、さまざまな情報をもとに多角的な検討を会社は行います。

 

このように考えると転職応募者側は、それに見合った情報提供をすることが求められます。

 

会社が求める経験やスキルは、それぞれの業種・業態によって異なります。

 

応募者が持つ、経験やスキルが、どのような場面で発揮されたかという点は実務に直結することもあり、関心をもちます。したがって、応募者は、このことを考慮して自分の経験やスキルを伝えることが重要になります。

 

これに加えて、業種・業態にかかわらず、多くの会社はつぎの人的要件について関心をもちます。

 

新しいことにチャレンジしようとする人材

新しいことを創り出す人材(またその再現性はあるか)

指示待ちではなく、自ら貢献しようとした経験がある人材

この会社で続けて働こうという気持ちがある人材

 

経験やスキルからは転職後の活躍をある程度予測できますが、これら4点については一緒に働いてみないとわからない予測不可能なものです。

 

したがって、予測不可能な情報について、客観的な事実に基づいて情報開示している人と会って、その確実性を確かめたいのです。

 

3.入社後の活躍を確かめたい

 

 

端的にいうと、企業理念、会社の事業計画を自分のキャリアと照らし合わせて語れるかがポイントです。

 

この点は、会社が目指していることに基づく事業計画から現在の課題と将来の課題を理解し、自分が入ることで貢献できることを伝えることが必要なります。

 

もちろん、企業理念と自分の価値観が合っているか、心身の健康状態は整っているかという情報開示も必要です。

 

したがって、「人的投資」に見合う人材であることを、応募理由に端的に語ることが重要になります。

 

「自分は何をしたいのか」「どうしてこの会社なのか」「会社と自分にとってのメリットは何か」

 

これらを丁寧に情報開示することで、会社は入社後の可能性を予測できることになるからです。入社後、きちんと活躍できる人材であるかを確かめたいのです。

 

 

4.まとめ

 

 

会社は事業活動において投資する場合、「正確な情報に基づき、正確に評価できる」ことを重視します。

 

転職も同様です。応募者側が正確な情報をいかに提示できるかが重要になります。

 

したがって、45歳を過ぎているという利点を大いに活かすことが大切です。

 

年齢が高いということは、その年数分キャリアに厚みがあるということです。

 

その厚みを活かして、仕事軸のみならずプライベートも含めて自分のキャリアを観察することで、「正確な情報」を整理することができます。

 

この観点で整理すると、今まで気づいていなかった自分のキャリアに気づくはずです。

積み重ねた年月分の自分の存在価値を確かめることができるからです。

 

したがって、「仕事」と「プライベート」の両面から自分を観察して、正確な自分情報を固めていくことが、最善の準備になります。