45歳の方から、面接で自分を上手くアピールできない、という相談を受けました。
面接に向けていろいろと準備するものの、自分を上手くアピールしないと、採用選考である面接を通過できません。
- 一生懸命準備して、伝えることを丸暗記している
- 想定外の問いに臨機応変に対応できない
- とにかく緊張してしまう
- 表情が堅く、早口でしゃべってしまう
転職したい人が、こういう悩みを抱えてしまうと、先に進めなくなってしまいます。
そこで、今回は、面接で自分の本来のチカラを発揮できない、そんな人におすすめしたいことをお伝えします。
【目次】
1. 静的準備と動的準備
一般的には、あらかじめ入念な準備をおこない、自分に安心感を与えることが有益です。その準備には、静的準備と動的準備があります。
静的準備とは、「40歳からの転職を成功させるためのステップ思考法」 でお伝えした構造的に過去の仕事を振り返り、 自分のブレない軸を再発見することです。
hiratsukacareer.hatenablog.com
動的準備は、面接のロールプレイ等、当日の場面を想定した具体的な準備です。自分ンひとりで準備するのではなく、転職エージェントの支援サービスを活用することで、自分の転職理由等を自分の言葉で伝える行動をすることです。
この二つの準備は、伝える内容がしっかりしていれば、とても有効です。
問題は、伝える内容はしっかりしているにもかかわらず、面接でそれが伝わらない場合です。
この場合、伝え方をテクニカルに見直して、工夫しなければいけません。
「伝え方がまずい 」「面接の場でそれを実感する」
「まずいと焦る」「ますます伝え方が悪化する」
こういうとき、「えっと」「あの」「ちょっと」「いわゆる」といった意味不明な不明なつなぎ言葉を連発してしまい、話がうまくつながらないことから実感していきます。
伝え方を見直さないと、この状態を改善することはできません。
具体的な対応策として、つぎの2点をお伝えします。
2.ジャパネット タカタから学ぶ自己アピール
テレビ通販で有名なジャパネットタカタは、面接での自己アピールの伝え方に最高のお手本となります。
商品を短い時間で、どんどん売っていく手法。
消費者の「買いたいという気持ち」をたくみに刺激するプロセスは、面接での自己アピールに応用させることができるからです。
私は、つぎの4つの観点が、面接での自己アピールに参考になると考えます。
- 短いセンテンスで、端的に商品紹介
- 活用シーンを見せる
- 自分でも簡単に使えそうだと実感させる
- 明るく元気に伝える
ジャパネット タカタのテレビ通販では、商品を自分目線でなく、徹底して消費者目線で伝えています。
「短いセンテンスで、端的に商品紹介 = 端的に自己紹介する」
「活用シーンを見せる = 自分の実績を見せる」
「自分でも簡単に使えそうだと実感させる = 仕事の再現力を実感させる」
「明るく元気に伝える = 明朗快活に自分の言葉で伝える」
このように、ひたすら消費者のベネフィットに集中しているプロセスは、転職の面接における自己アピールにも応用できるのです。
3.自分の声を録音することから学ぶ自己アピール
自分で自分の声を音声録音してみることは、客観的に自分を知るうえで大変有効です。
音声録音した自分の声を聴くことで、つぎのことがわかります。
- 自分のしゃべり方のクセ
- 自分の間のとり方のクセ
- つなぎ言葉のつかい方
面接準備のときのみならず、普段仕事をしているときに、意識的に自分の声を録音すると、より日常的なクセを確認できます。
さらに、転職エージェントの支援サービスで面接のロールプレイをするときに、自分の受け答えを動画で録画できれば、よりリアルに自分のクセを確認できます。
- 目線の動かし方のクセ (目線が泳いでいないか)
- うなずき方のクセ(うなずいているけれども、聴いていないように見えないか)
- 手や身体の動かし方のクセ(無意味に手や身体を動かしていないか)
いずれも、第三者のフィードバック同様に、今まで気づいていなかったクセがわかります。
そのクセがマイナス要因になっていることが往々にしてありますので、少なくとも音声録音で自分の声をチェックしておくことが必要です。
4.まとめ
「自分のことは、自分ではわからない。でも、自分でわかれば、改善できる。」
面接で自分の本来のチカラを発揮できない、そんな人は、ジャパネット タカタから学ぶ自己アピールと自分の声を録音することから学ぶ自己アピールを試してみてください。
いずれも、相手に「伝える」という具体的な行動を振り返るきっかけになり、自分の改善点を自ら発見することにつながります。
改善するポイントされ見つかれば、修正することは難しいことではなくなりますよ。