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40歳を過ぎた初めての転職 内定承諾に関する悩みの解決法

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「応募先から内定をもらったけど、今一つ決断できないんですよ。」

「なんとなく、しっくりこないんですよね。あらためて人事の人とはなしをしたら。」

 

転職の応募先から内定をもらえた。本来ならば喜ばしいはずです。

しかし、40歳を過ぎて初めて転職するにはそれなりに勇気が必要です。

 

家族を路頭に迷わせてはいけない。マンションのローンも残っている。

転職した後の年収はどうなるんだろう。

 

転職後の自分のキャリアを想像しはじめると、「マイナス」の要素が見えてきて、せっかく内定をもらっても転職に踏み切れずに悩む人がいます。

 

私も、43歳で転職を決断したときは、内定承諾で大いに悩みました。内定を受けてから2か月も悩んだ苦い経験と転職後にも悩んだ経験があります。

 

今思うに、悩む時間は極力短いほうがいいと感じています。あたりまえですが・・・。

 

そこで、今回は、内定を承諾するか否か迷っているときの対処法についてお伝えします。

 

【目次】

 

1.冷静に判断する

 

 

40歳を過ぎて初めて転職する人が、内定の承諾に悩むことはやむを得ないことです。

今までのキャリアを自律的に切り拓いた経験が乏しいからです。

 

語弊を恐れずに言うと、自分の人生を、会社任せにしてきたからとも言えます。

 

会社勤めをしていると、自分に与えられる役割は会社に任せていることが一般的だからです。

 

もちろん、会社から指示された仕事を一つひとつ積み重ねていくことで、キャリアの点と点が結びつき、自分ならではのキャリアに展開していくこともあるので、一概に否定することはできません。

 

しかし、自分の転換期を自分で決める経験が乏しい場合、決断した後に得られる利益と失う利益を冷静に見ることができなくなります。

 

この冷静さを欠くことが、「内定」の承諾に迷う第一の理由になります。

 

自分を客観視して、冷静に判断することがポイントです。

 

2.自分ひとりで抱えこまない

 

 

「転職」で悩むと、いろいろな人に相談したくなります。

 

私も信頼できる友人や先輩に相談しました。相談にのっていただいた友人や先輩は、親身になって話を聴いてくれ、アドバイスしてくれました。

そのアドバイスはとても貴重で、内定を承諾するときの心の支えになりました。

 

ただ、「せっかくのチャンスだから転職した方がいい。」というアドバイスをいただいた後に、「もう少し慎重になって、悩むなら転職しない方がいい。」というアドバイスをもらうと、ますます悩んでしまうこともありました。

 

結局、自分自身と向き合わざるを得ないことに気がつきました。

 

ただ、一人で抱え込むと考えがまとまらない。

 

「どうすれば、自分ひとりで抱え込まず、自分を客観視できるか。」

 

悩みに悩んだ結果、「自分の悩みを紙に手書きする」を書き出すことにしました。

それ以外に「打ち手」がなかったのですが、

 

自分が転職して得られる利益と失う利益を、次の立場で書き出したのです。

 

①家族は、自分の転職で何を得て、何を失うか

②自分は、自分の転職で何を得て、何を失うか

③現在の会社は、自分が転職することで、何を得て、何を失うか

④内定している会社は、自分が転職することで、何を得て、何を失うか

 

この「自分の悩みを紙に手書きする」ことは、もう一人の自分が別の角度から自分を見ている感覚につながります。

 

とくに、「現在の会社」と「内定している会社」の立場で、自分の転職を捉えることによって、冷静さをとりもどし、自分ひとりで抱えこまない状況をつくることができるのです。

  

3.転職後に活躍できるイメージをもつ

 

 

最後に、自分が転職後に活躍できるイメージを想像してみます。

 

自分の転職が、「家族」「自分」「現在の会社」「内定している会社」にどのような影響があるかを捉えると、「自分のチカラを今後発揮できるか」という見定めがついてきます。

 

ですから、もし、活躍している姿をイメージできないならば、悩みの根底に「転職したくない」という思いがあるのかもしれません。

 

自分の気持ちに正直になることが大切です。

 

活躍しているイメージがついて、「転職しよう!」という気持ちにならない場合は、内定を承諾して転職したとしても、転職後に後悔することになります。

 

「転職しよう!チャレンジしてみよう!」と、しっかり感じるようになれば、内定を

承諾するか否かの迷いはなくなります。

 

4.まとめ 自分の思いに正直になろう。

 

 

「活躍している姿をイメージできないならば、悩みの根底に「転職したくない」という思いがあるかもしれない」と書きました。

 

これは、実は転職した当時の私の正直な思いです。

 

実は、私は、冷静に転職によって得られる利益と失う利益を分析したものの、最後の最後で、自分の本当の気持ちに蓋をしてしまったのです。そして、活躍しているイメージを持つことができないまま、「転職して、チャレンジしたら必ず良いことにつながるはず」という思いで踏み切りました。

 

当然のことながら、転職後に、自分の決断に後悔もしました。

 

幸いにして、転職後に自分がチカラを発揮する場を見出すことができたので、今となっては「良い経験」と思えますが、経験しないほうが楽しい毎日を過ごせるはずです。

 

もし「転職したくない」という思いがあるならば、内定を承諾することなく、今の会社で活躍する方法を考えればいいのです。

 

「内定の承諾」で悩んだことは、自分の存在価値を確かめるよいきっかけであった。

自分で自律的にキャリアを築き上げようとした。

今の会社で、活躍するための方法を、自律的に考えてみよう。

 

こんな思いになれば、悩んだ経験が今後の仕事をする心の支えになるはずです。

 

自分の気持ちに正直になって、「転職」がより良い転換期になりますように。