「どうしていいか、わからない。やりたいことがわからなくて。」
「学生のときに、もっと自分の将来のことを考えておけばよかった。そうしなかったから、今、ものすごく悩んでいます。」
キャリアの転換期に、こういう思いを持つ方が少なからずいらっしゃいます。
変わらないといけないと思いつつ、どのように行動すればいいかわからなくなる。
私の経験では、真面目に与えられた仕事に取り組み、正解を導いてきた人に、こういう傾向がよく見られます。
真面目であるがゆえに、これからの将来を考え、慎重に足を踏み外さないように行動する。慎重であるがゆえに、自分で制限を加えてしまう。そうなると、ますますやりたいことがわからなくなる。
しかし、立ち止まっていることは時間の浪費です。限られた人生を大切にするためにも、「やりたいことがわからない」を解消することが大切です。
そこで、「やりたいことがわからない」ときに確認する3つのポイントについてお伝えします。
【目次】
1.与えられた場における自分
会社から与えられられた仕事を、どのように遂行してきたか、その歴史を振り返ってみましょう。
組織の中で働くことは、組織の利益のために動くことです。与えられた場で、どのような経験があるかを確かめるのです。
まずは、のめり込んだ仕事、そして、のめり込めた理由、そのときの気持ち、そのときに自分に問いかけていた言葉を整理してみましょう。
つぎに、なるべく携わりたくなかった仕事、そして、その仕事に向き合った結果、そのときの気持ち、そのときに自分に問いかけていた言葉を整理してみましょう。
両者を整理すると、仕事に携わっていた当時とそれを振り返った現在を比較を通して、自分の強みと弱みを立体的に把握できます。
2.自ら創り出した場における自分
与えられた場に加えて、最初から自分が仕事を創り出した機会についても、その歴史を振り返ってみましょう。
会社が目指す方向性を自分なりに解釈し、自らの発意で動いた経験は、ゼロから付加価値を創り出そうとした貴重な経験です。
なぜ行動したのか、そのときの気持ち、そこから得られたこと、失ったこと、行動しているときに自分に問いかけていた言葉を丁寧に整理してみましょう。
これにより、どういうときに使命感にかられるのか、自分の責任感のあり方が明確になります。
そして、自分の動き出すエンジンの構造を認識できます。再現性のある行動につながる自信を確かめることができるようになります。
3.自分のスタンス
自分の過去をしっかりと振り返った後は、現在そして未来の自分のスタンスを確かめる必要があります。
次の3点について、本当はどうしたいか、自分に問いかけてみましょう。
- どうしてもやりたいことを見つけたい!
- やりたいことが見つかればいいな!
- やりたいことを見つけてほしい!
このスタンスは、自立性の程度と本気度の違いから差がでるものです。
したがって、いい悪いではなく、自分のスタンスにかかわる理由を紐解いていくことが大切です。
ポイントは、「やりたいこと」が見つからなかったときに失うものが何であるかを確かめることです。
失うものの自分への影響度をしっかりと自分に意味づけることが重要です。
4.まとめ 最初の一歩を踏み出そう
自分が「どうしてもやりたいことを見つけたい!」と心の底から思うならば、それを実現するための設計図を組み立てることが大切です。
そのためにも、自分に敢えて負荷をかけて、前に進む決意が必要です。
そして、何から始めるか、最初の一歩を踏み出すことが大切です。