採用面接のとき、自分の好印象を引き寄せるコツがあります。
多くの人が、入室するときのつぎのような動作に気がいってしまっています。
1.ノックの回数?(2回、3回、どっち??)
2.入室するときのドアの開けかた?
3.入室するときにおじぎのしかた?
いずれも大切なことですが、もっとシンプルで、大切なことを忘れがちになっています。
それは、
それは、面接官から着席を促される前に、
「自分の名前」を、「自分から」伝えることなんです。
【目次】
1.面接官の意識
面接官は写真付きの履歴書を手元において、面接に臨んでいます。
したがって、次はだれが入室するかもわかっています。写真から、どのような人であるかを推測して入室を待っているわけですから、入室するときの動作とその時に応募者から発せられる声に耳を傾けます。
そして、初対面の応募者のイメージを面接官の中で固めつつあるときに、目の前に応募者が立つわけですから、応募者自ら名乗ることを期待している部分があります。
しかし、応募者の多くの方が、自ら名前を名乗りでることはなく、立ちすくんでしまいます。面接官から名前を確認されて、初めて名乗るケースが多いのです。
私の感覚ですが、面接の場で、自ら名前を名乗ることができている人の割合は、30%程度です。70%の人は、自分の名前を名乗らないのです。
2.シンプルな行動がもたらす効果
自ら名前を名乗らないことは、初対面のときに、相対する相手に名前を名乗らずに立ち尽くしていることに近しいと思います。
採用面接は、採用する側と採用される側はお互い対等な立場であることが前提ですから、応募する側から名前を名乗らなくてもいいように感じます。
しかし、面接を応募者を選考するという手続の場と捉えるならば、「入社したい」という熱意をきちんと表明した人が、頭一つ抜け出ることは明らかです。
面接官は、「入社したい」という意思・意欲を持つ人材を選びたいと考えています。
ゆえに、「自分の名前を伝える」というシンプルな行動ができていれば、第一印象が悪くなることはありません。
「自分の名前を伝える」というシンプルな行動ができていないわけですから、逆に好印象につながります。
「自分の名前」を「自分から」伝えるだけで、他の応募者との違いを自然にアピールすることになるのです。
3.限られた面接時間をプラスの印象で始める
採用面接は、自分のキャリアを変える節目を自ら創るきっかけになります。限られた面接時間の中で自分をよく知ってもらうために、最初の一歩はとても大切です。
自分の名前を名乗ったあと、自然に「面接の機会をいただき、ありがとうございます。」と伝えれれば、より印象が良くなります。
もちろん、第一印象だけで採用面接を乗り切ることはできません。応募している会社のミッション、歴史、事業計画、業績などを自分の目で調べて、自分の能力の活かし所をアピールする準備は必須です。
準備といっても、台本を覚えてきたような面接姿勢ではなく、つたなくとも、自分の言葉で自分の思いを伝えることが大切です。
「セリフ覚えてきました!」という面接姿勢は、柔軟性が乏しいという印象につながり、プラスに働くことはありません。
4.まとめ
第一印象が良い人の話は、受け入れやすいと言われます。その好印象が、話を聞きたくなるという感情を喚起するからだと思います。
シンプルなことですから、実行しさえすれば、採用面接を好印象で始めることができます。
そもそも、自分の名前を名乗ることは、難しいことではありませんから、意識さえすれば、誰でもできることです。
これから採用面接を受ける方は、参考になさってください。